あの日僕等は (ページ12)

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私の理由ページ12

オッパと一緒にSEVENTEENのメンバーと合流した日、他に新たに呼ばれていたユナオンニは既に何度か面識あった様で、同じ学年の95sのメンバーを中心に和気藹々とした雰囲気だった。

もう1人のダインオンニは一つ上の96sの人で、メンバーとは面識がなかったようだけどユナオンニとは演技のクラスが同じだったようで2人は一緒にいることが多かった気がする。

明るくて溌剌としたユナオンニ
控えめでお淑やかなタイプのダインオンニ
しっかりもので穏やかなジュアンオッパ

3人はそれぞれ違った華やかさがあって、私が呼ばれた理由がわからなかった。

ダンスも歌も好きだし、やれと言われたことはやり切る覚悟もあるし自信もある。だけど、ここに集まっている以上そんなのは皆一緒じゃないか。
大人数のグループで生きていくためにただ上手いだけじゃ埋もれてしまう。

「ジュアンオッパ、私ってなんでここにいるんだろうね？」

休憩中に横で今習ったダンスのおさらいをするオッパに無意識に聞いていた。

部屋の奥の方ではユナオンニを真ん中に人だかりができていて、SEVENTEENに合流して2ヶ月がたったけど、必要連絡以外でメンバーと話す機会もなく休憩になれば楽しそうな皆を横目に練習しかできなかった。

JA「どうしたの？そんなこと聞いて」

ちょっと端に行こうか、とオッパが優しく促してくれる。
ちらっと鏡越しに奥の集団に目をやって

JA「ユナたちちょっと声大きいね。後で言っておかないとな」

と少し顔を顰めた。
ジュアンオッパとユナオンニは初対面だったようだけど同い年っていうことで早々に打ち解けたみたいで、たまに練習終わりにご飯に誘われているのを見かける。

「んー、皆楽しそうだし、休憩中だから仕方ないよ。ユナオンニに言わないでね？」

JA「まあ、ジュリがそう言うのなら今回は言わないでおくよ。
ところで、さっきの話だけど」

「うん…あのね、あんなに可愛くて明るいユナオンニと、大人っぽくて綺麗なダインオンニがいて、どうして私が呼ばれたんだろう？メンバーともほとんど話したことないし、明らかに私だけ浮いてない？」

JA「ジュリ、そんな事考えてたの？」

オッパが悲しそうな顔で頭を撫でてくれる。

JA「ジュリ？誰がなんと言おうと、ジュリがどう感じていようと、キミはすごく魅力に溢れた女の子だよ？他の誰かがこうだから、じゃなくてジュリにはジュリだけの良さがあるんだ」

ねえ、泣かないで

そう言って優しく頬を撫でる。