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「スゴイワ!スゴイワ桜木君!今のリバウンドは10本分の価値があるわ!!」

ハーフタイム、桜木をホメにきた晴子一行。

「そ、そーすか…!?」

「そーよう!!あのリバウンドはチームを救ったわ!!あそこでとられてたらもうダメだったかもしれないもの!!」

熱く語る晴子に、九井も静かにウンウンと頷いた。

「そ…そーすか!?やはりリバウンド王なんでしょーか!!」

「そーよう!!リバウンド王桜木よ!!」

晴子の真っ直ぐな瞳に、桜木は顔を赤くし喜んでいた。

桜木軍団もおぉ、とどよめく中、九井はキョロキョロと周りを見渡していた。

_みっちゃんは…控室か。

三井に声をかけることができず、九井たちは桜木を激励した後観客席に戻ったのであった。



後半開始時、再びジャンプボールからはじまる。赤木がボールを弾くと、それを誰より高い位置でキャッチしたのは桜木だった。

桜木はそこから速攻に走り、ゴール下でボールを持ちシュートを放つが、デタラメに放たれたシュートはリングに嫌われる。

幾度もリバウンドとシュートを繰り返していた桜木からボールを奪い取り、豪快なダンクを決めたのは赤木だった。

花形のしなやかなダンクとは違う、力強いまさに“ゴリラダンク”であった。

「お兄ちゃん、ナイッシュー!」

「やった…!7点差…!」

桜木のリバウンドにより、湘北に追い上げムードが来ていた。

桜木は、次々とリバウンドを奪取していった。

スクリーンアウトから、自分より高さのある相手をものともせず最高点に誰よりはやく到達する。

桜木の活躍により、翔陽はペースを乱されどんどん点差は縮まっていった。


後半開始から5分半、ついに1点差まで詰め寄った。

「湘ー北!湘ー北!」

観戦側もボルテージがあがり、声を揃え張り上げる。

翔陽が焦って放ったシュートは外れ、またも桜木がボールを掴んだ。

「スゴイスゴイスゴーイ!!桜木君!!」

「ナイスリバーン!桜木君!」

晴子に続き、九井も桜木に声をかけた。

桜木から宮城、そして前を走る流川にパスが回り、流川は高く跳びあがりダンクを決めた。

「逆転…!」

「逆転だーっ!」

目をハートにする晴子をよそに、九井らは手を握り合って喜んだ。

そのとき、翔陽ベンチでジャージを脱ぎ立ち上がる藤真の姿が見えたのだった。

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設定タグ:スラムダンク , 三井寿 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:宮永 | 作成日時:2023年7月18日 15時

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