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「おい…お前達！これは一体どういうことなんだただじゃすまさんぞ！」
三井が泣き崩れた後、安西が入ってきたドアから教師たちが怒鳴り込んで来る。
ゴマカす！モミ消す！と息巻いていた2人も思い浮かばないようで頭を抱えている。
そのときだった。
「三井君が、オレたちのグループを抜けてバスケ部に戻るなんて言うから、ちょっと頭きて…やっちまいました。バスケ部も、三井君も。スイマセン…」
三井とバスケ部かばったのは水戸だった。
「な？堀田さん」
「スイマセン」
「実はそーなんです」
「オレたちが…」
水戸に続き、桜木軍団の面々がそう教師らに言う。
「なっ堀田番長」
「組長」
「大統領」
そう桜木軍団に詰められた堀田と呼ばれたリーゼントの男は、桜木軍団の前へと歩み寄った。
「そ…そうです…！オレたちがやりました。」
…こうして、三井とバスケ部はこの事件について不問で終わった。
_日曜日。
「差し入れ、これくらいでいいかな？」
「そうね！みんな頑張ってるかしら…！」
買い込んだドリンク類を手に歩く九井と晴子。
「それにしても、今日はいい天気だね。」
「ホントそうよねぇ！日曜の午前中って好きなのよー！特にこんなポカポカした日は！」
「あは、ちょっとわかるかもしれない。」
そう談笑しながら歩いていると、後ろから晴子を呼ぶ声が聞こえた。
「謹慎軍団参上！」
そう言い笑うのは、バスケ部を庇って罪を着て、3日間の謹慎処分を受けた水戸と、桜木軍団の面々だった。
「やだ…くすっ」
「謹慎しなくていいんですか？」
九井が少し茶化したように聞くと、小太りの高宮が「こう晴れた日は当たるんだよ…」とパチンコのジェスチャーをしたのだった。
6人であーだこーだ言いながら喋り歩いていると、水戸が「ねぇ」と九井にだけ話しかけてくる。
「はい？」
「ココノイさん……三井って人の知り合いだったんだよね？」
他の桜木軍団や晴子らは水戸と九井に気づかず喋りこんでいる。
「あ…うん、一応、ね…。」
そう九井が答えると、水戸はバツが悪そうな顔をした。
少しの沈黙が気まずくなり、水戸より先に九井が口を開いた。
「っでも、あんなに変わってたからほぼほぼ知らない人だったし！彼も水戸君に殴られて、どこかすっきりしてるんじゃないかな！」
少し笑いながら言うと、水戸は「そっか…」と安心したような顔をした。
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作者名：宮永 | 作成日時：2023年7月18日 15時
