【問答打】甘い恋の行方は【BL】

パーカー　fkym ページ15

Ymmtside

今日は僕が先に福良さんの家にお邪魔させてもらっているのだか、興味深い物を見つけてしまった。

それは…


「福良さんのパーカー！」


そう、ソファの上に乱雑に置かれた福良さんのパーカーである。


うーん…着てみたいなぁ…いや、でも勝手に着るのは良くないよね…


それでも僕の好奇心は収まりきらず、パーカーを手に取った。


思わず匂いを嗅ぐと、落ち着く香りがする。福良さんの匂いだ。


僕は我慢できなくなって、パーカーをすぽっと被った。


思ってたよりぶかぶかだけど、福良さんに抱きしめられている感じがして落ち着く。


そんなことを思っていると、ドアが開く音がした。


やばい！もう帰ってきた！


僕は急いでパーカーを脱ぎ捨てた。



fkrside

「ただいまぁ。」


ドアを開いてリビングに入ると、山本の服と俺のパーカーがソファに置かれていた。


山本はというと焦りながらこっちを見ている。うん、察した。


「あの、これは、」


顔を赤らめてしどろもどろに話す彼が可愛くて、体を引き寄せて抱きしめた。


「俺の服着てたの？」


彼は恥ずかしそうに小さく頷いた。


「ね、じゃあさ、今着てみてよ。」


「え、？いいんですか？」


びっくりしたのか大きく目を見開いている。


「うん、俺が見てみたいから。」


無理矢理パーカーを着させる。身長差のせいかすんなり入った。


どんなもんかと見てみると、丈が長くてぶかぶかで、正直めっちゃ可愛い。


「かーわいい……」


思わず惹きつけられていると、真っ赤な顔で


「そんなジロジロ見ないで……恥ずかしぃ…」


なんて言うもんだから、もう無理だよね。


「んー、服着させたままめちゃくちゃにしたい……」


「はぁ！？何言って…ひゃっ！」


山本を抱きかかえて、寝室に向かう。


「いいでしょ？山本が煽ったんだし…」


「いや煽ってないですよ…もう…」


そんなこと言ってるけどもう受けいれてるじゃん。


本当無意識でああいうことするのやめてほしい。





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