【問答打】甘い恋の行方は【BL】

構ってほしい　izym ページ2

Ymmtside

今日は久しぶりに伊沢さんちに泊まりに来ていた。

だから、そういうこともするのかなって思ってたんだけど、

二人ともお風呂から上がってもずっと隣でスマホをいじっている。

期待してたのは僕だけだったみたいで、ちょっと悲しくなってきた。

でも、悲しくなると同時に少し腹も立ってくる。

恋人が近くにいるのに、この態度はおかしいでしょ！

そう思って、ちょっとした好奇心で伊沢さんの耳をペロッと舐めた。


んっ、と伊沢さんは声を出した。

ちょっと可愛いなって思って、また耳をペロリと舐めると、僕の体を押しのけた。


「ちょっ、何してんの。」

「………だって、全然構ってくれないじゃないですか。今日、しないんですか？」

「あーもう、それ上目遣いで言うのは反則だろ。」

そういって僕の目をじっと見た。

「明日午後仕事でしょ。」

「でも、最近会えなかったし、寂しかったんですけど。」

伊沢さんはふぅっと息を吐いて、僕を抱きかかえた。

「明日、立てなくなってもしらないから。」

目の色が変わった気がしたが、まぁいいや。

いつもは伊沢さんに振り回されてばっかりだけど、今日は僕が伊沢さんを振り回せた気がして、ちょっと嬉しかった話。




明日体中が痛くなって休むことになり、伊沢さんが福良さんにこっぴどく叱られたのは、言うまでもないけど。

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