【問答打】甘い恋の行方は【BL】

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「じゃあ次僕行きます！」
「おぉ〜！ダークホース！」


次の挑戦者？は猪俣くん。
本当にこれが初対面なんだよなぁ。活躍しててすごいなって思ってたときは度々あったけど。


「あ、いいですか？」
「うん、いつでもいいよ？」
ちょっとの悪戯心で上目遣いで首をかしげて見つめてみると、口で顔を覆って照れているようだった。中学生みたいでちょっと可愛いなって思う。あ、「ずるい〜」って言ってる人はスルーね。


「じゃあ…！いきます！」
「うん…って、おわっ！」


気づいたら僕は猪俣くんの腕の中にいた。僕より一回り大きい体に優しく包まれている。そしてこれだけ密着していると鼓動の音が強く聞こえてしまい、こちらまでドキドキしてくる。そっちにも聞こえてるかな…。


「あの、僕は、皆さんと比べると信頼も何もないし、まだまだかもしれないですけど、」
「うん…」


耳元で聞こえる声と吐息がこそばゆい。さっきまで余裕そうにしていたのが馬鹿みたいになってくる。


「山本さんのこと好きな気持ちは誰にも負けてないです…！大好きです…！」
「うん！ありがとう！気持ち、伝わったよ！」
「は、はい、！」

素直に気持ちを伝えてくれるのは普通に嬉しい。今日で猪俣くんのことが少しわかったような気がする。


「ガチで中学生だっけ…？」
「純情すぎる」
「こっちまで恥ずかしいわ」

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