傘 koym ページ12
koside
奇跡のような日だった。
潔く諦めるために告白した答えが、まさかのYesだったのだ。
それでせっかくだから俺の家泊まりますか?ってなって今に至る。
「うわ、結構降ってるね。」
「本当ですね。傘持ってきて良かった〜!」
そう言って傘を開く。予報で言っていた通りの土砂降りだ。
「ねえ、こうちゃんって僕のどこが好きなの?」
「…!…いきなりですねぇ……」
彼の発言に少し目を見開く。意外と積極的なんだなぁ…
「うーん、まぁ、言い始めたらきりないですけど、ふとした瞬間にみせる笑顔とか、距離感近いとことか(他の人にするのは嫌)、寝顔が天使なとことか、ちょっとあざといとことか……あとは…」
「うわぁぁ〜!!!ちょっと待って!もういいって!」
そう言って彼は少し顔を赤らめた。いや、可愛いな…
「山本さんから聞いたんじゃないですか。」
「だ、だってぇ…こんな恥ずかしいと思わなくて…」
「山本さんも僕の好きなとこ言ってくださいよ。」
「…家帰ってからね!」
えぇ…いま聞きたいんだけど…まあいっか。家でゆっくり言ってもらうとでもしよう。
「ねぇ…こうちゃん?」
「はい?なんですか?」
「こうちゃんの傘、入ってもいいかな…?」
彼は未だ顔を赤らめたまま上目遣いでそういった。
いや待て待て…可愛すぎないか………それは反則だろ…
「………傘、あるじゃないですか。」
「いやなんかさ…ちょっと恋人っぽいことしたいなー、と思って…」
「あー…もう…」
たまらなくなって彼をこちらに抱き寄せた。
「…!?こうちゃん!?近いんだけど!」
「山本さんが悪いんですよもう…」
いつもならうんざりする雨だが、彼のこんな可愛い姿が見れるなら悪いものでもないのかもしれない。
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ハル(プロフ) - sky nijinさん» 神作だなんて滅相もないです…!これからもご期待に沿えるように頑張ります! (2021年2月3日 17時) (レス) id: 5084a000b4 (このIDを非表示/違反報告)
sky nijin(プロフ) - 全然待ってませんよ!やっぱ弟組は最高ですよ!本当神作ですよ。もう一個も楽しみにしてます! (2021年2月3日 16時) (レス) id: 7dd3f1530b (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - sky nijinさん» 本当にお待たせしました!リクエスト作品投稿いたしましたので是非!もう1つのリクエストもなるべく早く書き上げます! (2021年2月3日 16時) (レス) id: 5084a000b4 (このIDを非表示/違反報告)
sky nijin(プロフ) - こちらこそ小説かいてくださるので出来る限り説明上手くしときます… (2020年12月23日 15時) (レス) id: 7dd3f1530b (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - sky nijinさん» いえいえ!丁寧にありがとうございます! (2020年12月23日 15時) (レス) id: 5084a000b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2020年10月16日 23時