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Side.M
｢ 貴志!! 起きなさい、遅刻するよ!! ｣
｢ あァ…? ｣
ーーーー朝。重たい瞼を開けてみると、見慣れない天井が目に入る。慌てて起き上がると、いつものベッドいつもの家具に囲まれているのにも関わらず いつもとは違う部屋が広がっていた。
｢ …ってそうだ、引っ越したんだった ｣
寝起きはどうも頭が働かなくて困る。ガシガシと頭に手をやると、いつも以上にふわふわとした感触が手に残ってびっくりするが それも昨日染めてパーマをあてたのだと直ぐに理解する。
時計を見ると 結構余裕のある時間を指してはいたが、転校初日だ。ギリギリに出て遅刻でもしたらやばい。…いや、ツッパリは総じて遅れるものか。いやでも、さすがに転校初日はしっかり行くべきか。
｢ えぇい!!俺は平和主義なツッパリなんじゃ!! 怒られるのは出来る限り避けたいから行くー!! ｣
｢ 何叫んでんのあんた ｣
｢ ちょっ、何覗いてんだよ!! ｣
｢ あんたが起きないからでしょうが!! 早く出ないと遅刻するよ ｣
｢ え?だって 時計 6時半指してるけど? ｣
｢ それ止まってんじゃないの、もう7時半だけど ｣
｢ ………やべー!!!?!? ｣
慌てて寝間着を脱いで制服に袖を通す。中身の入っていない鞄を引っつかみ下に降りて、顔を洗って歯を磨けば準備万端だ。
まぁ朝飯は抜いてもなんとかなるだろ。と思っていると、リビングに放り投げた鞄にお弁当を入れて持ってきてくれた母ちゃんが、もう片方の手に食パンを持っていて。
｢ ほら、これ食いながらいけ ｣
｢ うん、なにそれ何処かの少女漫画の1ページ?十字路で頭ごっちんして恋に落ちるやつ? ｣
｢ 朝からうるっさいなぁ、いいから行け! ｣
｢ はいっ! 行ってまいりまーす!! ｣
鞄と食パンを受け取ると、すたこらと家を後にする。母ちゃんは低血圧な為、朝は死ぬほど不機嫌なのだ。あと、昨日俺が金髪パーマにしているのをめちゃくちゃに怒っていた。そんな母ちゃんには関わらないに限る。
素直に食パンを咥えて軽く走っていると、ちょうど十字路に差し掛かる。
( ーーあーぁ、この先にめっちゃマブイ姉ちゃんがいて ぶつかって恋に落ちたりとか… )
あればいいのに、と思った途端 その十字路から歩きながら現れた一人の女。まさか本当に現れると思っていなかった為、驚いた俺は 食パンを喉に詰まらせる。
んぐっ!?と変な声を出した俺を振り返ったのは、昨日出会った金髪の女だった。
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零生(プロフ) - らなのMonOさん» ありがとうございます! これからも沢山キュンキュンしていただけると嬉しいです(笑) (2018年12月30日 23時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - これ、滅茶滅茶心臓に悪いっすwきゅん死確実ですよw (2018年12月30日 23時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 香香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月28日 12時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - コメント失礼します!!設定が凄く好きで面白いです!!ただ、片桐さんは下の名前智司なんで間違って変換されてると思います!! (2018年12月28日 12時) (レス) id: 102168a696 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ハッカーさん» そうですね!ご指摘ありがとうございます!! (2018年12月19日 23時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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