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｢ んな睨むなよ。どーせお前が行ったところでやられるだけだろ ｣
｢ わかんないでしょ!? ｣
｢ わかるわ。相手ヤクザだぞ ｣
どれだけ強いと言ったって、男と女、大人と子供、プロとアマチュア、確たる差があるそいつらに此奴が勝てるわけが無い。
武器があるならまだしも、こいつが持っているものといえばお弁当の入っている鞄程度の物だ。そんなもの、防御にだって使えない。
｢ でも、…女が捕まって 殴られたり、してるかもしれないんだよ ｣
｢ だからってお前が行って犠牲者増やすこたねぇだろ ｣
｢ じゃあ どうしろって言うんだよ… ｣
ふるふると拳を震わせているそいつに、お前はどうもしなくていい、とは流石に言えずに ガシガシと頭をかく。
なんか、すぐに準備し始めるのはやる気満々みたいでダサい気もするが、こんなになっている女を目の前にふざけるわけにもいかないだろう。
｢ 武器、用意すんぞ ｣
｢ 武器? ｣
｢ あぁ ｣
頭を回転させて、必要な物を考える。俺はとりあえず伊藤が多少弱らせてくれているであろうから、何も持たなくていいとして。
こいつとか、後は明美ちゃんや他の成蘭女子達が使えるような “普通のもの” を用意しなくてはならない。
いつもとは違って、少しだけ潤んだ目で 俺を見上げているそいつの頭にぽんと手を置く。
それから、にやり と笑ってやると、なんだよ…といつもの返事が返ってきた。
｢ 台車ってあるか ｣
｢ 多分、学校の物置に ｣
｢ んじゃ、消火器は ｣
｢ 消火器? ｣
何言ってんだこいつ、という目に戻ったAに少し安心する。俺は、そいつに いいから見てろって、と もう一度笑ってみせる。
Aはそんな俺を見て、安心したように ふっと短く息を吐くと じゃあ任せた、と少しだけ目尻を下げるのだった。
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零生(プロフ) - らなのMonOさん» ありがとうございます! これからも沢山キュンキュンしていただけると嬉しいです(笑) (2018年12月30日 23時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - これ、滅茶滅茶心臓に悪いっすwきゅん死確実ですよw (2018年12月30日 23時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 香香さん» ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月28日 12時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - コメント失礼します!!設定が凄く好きで面白いです!!ただ、片桐さんは下の名前智司なんで間違って変換されてると思います!! (2018年12月28日 12時) (レス) id: 102168a696 (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ハッカーさん» そうですね!ご指摘ありがとうございます!! (2018年12月19日 23時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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