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67 戻った日常 ページ17

無事に終わったクローリーの奪還。問題児たちは大いに盛り上がった。女性陣はアエシュマを力いっぱい抱きしめ、男性陣はプルソンを胴上げしていた。

プルソン「おろして……」

リード「やー、よくやったよお前!!」

ジャズ「マジでナイス!!」

問題児たちの盛り上がりは落ち着くことを知らず、そのバカ騒ぎはカルエゴが入室するまで続いた。

そして夕方、いつもの屋上でプルソンはトランペットを吹き鳴らしていた。アエシュマはその傍に腰を下ろして、その音に耳を傾けた。トランペットの音を聞いた生徒たちは口々にこんなことをいっていた。

「今日ピクシー機嫌いい?」「最近元気ない音だったもんなー」

一通り演奏を終えたプルソンはトランペットをケースに戻して、アエシュマの隣に腰をおろした。プルソンは指遊びを始め、アエシュマはその様子を見てくすくすと笑った。

プルソン「あ、あの、さぁ…」

アエシュマ「なに?」

プルソン「……もう、ほんとうにどこにもいかないの?」

アエシュマ「……うん」

プルソン「勝手に消えたりもしない?」

アエシュマ「もちろん」

三角座りで、顔を腕で隠しながらぽつぽつと伝えるプルソンに、アエシュマは微笑みながら返した。

プルソンはゆっくりと顔を上げて、アエシュマを見つめる。アエシュマはにこにこと優しい笑みでプルソンを見ていた。

プルソン「…えっと…その…だから、さ…」

歯切れの悪いプルソンを急かすことなく、じっと見つめ続けるアエシュマ。プルソンは観念したのか、しっかりと向き直って口を開いた。

プルソン「もう、どこにもいってほしくない。ずっと隣にいたい…だから…だから…僕の手を、とって……もらうことは……可能、でしょうか……」

アエシュマは真っ赤になったプルソンを見つめる。すこし意地悪に口角を上げて、

アエシュマ「とったらどうなるの?」

と、尋ねた。プルソンは恨めし気な視線を向けたが、すぐに口を開いた。

プルソン「僕、けっこう嫉妬とかするし…独占欲とか…すごいと、自覚はしてるから…たぶん、いや…絶対に。…もう、離してあげれないと思う」

止まることなく、まっすぐと目を見て告げたプルソン。アエシュマは迷う素振りなど見せずに、その手を。自身に向けられた手をとった。

肩を跳ね上げたプルソンに笑いながら、

アエシュマ「むしろ大歓迎だよ」

プルソンが羞恥心で倒れたのはまた別の話だ。
 

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安良岡(プロフ) - ぬうさん» コメントありがとうございます。たくさんよかったところをきけて嬉しいです。 (6月28日 7時) (レス) id: df3e284a87 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - も素敵です。心がボッキボッキにされました!感想でこんなに枠使ってしまいすみません。完結おめでとうございます。 (6月27日 23時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - の中が荒ぶってんのもすごく良いしマシンガントークしている姿も良きそれでプルソン君の急なデレがきて夢主ちゃんが照れてるの好きです。クソッッッ文字制限がなかったらもっと書いてたのに……はい。長文失礼しました。夢主ちゃんが他のキャラにも少し愛されてきな感じ (6月27日 23時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - いやなんかもう言葉に表せないほど尊いです。とりあえずプルソン君神可愛い最後のクライマックスで夢主ちゃんにええとこ見せたいから頑張って最上階まで行けたの感動した夢主ちゃんのためなら何でもするところすごく好き夢主ちゃんが可愛い行動ばかりしてプルソン君の頭 (6月27日 23時) (レス) @page18 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
りゃーみ - なんかプルソン君私と似てるとこあるなぁって思った真顔で頭ン中あらぶってるとことか好きな子のためなら何でもできるとことか(私の誰よりも大切な子は大親友のコだけどね💙)ただプルソン君のが圧倒的にかわいいし尊いし愛されてるなぁ (2022年1月30日 3時) (レス) @page18 id: 0c25e5a716 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安良岡 | 作成日時:2020年8月11日 14時

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