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43 ホテル ページ43

パレードで使われるフロートの上・・・にはアエシュマはいなかった。ただ、大きくなった時にみたパークが面白かったので、もう一度巨大化して、先程自分が作り上げたクレーターに座っているアエシュマ。その隣に羽を広げてふよふよと浮いているアストー。

アスト―「お嬢、満足ですか?」

アエシュマ「・・・次は絶対ソイとくる。きっと、楽しいもん」

アスト―「そうですか、そりゃあいいですね」

アスト―は気づいていた。自分が忠誠を誓っている少女はあの少年に惚れていると。自覚こそしていないがそれも時間の問題だろう。ここにきて、あれだけのことがあったのに、思うことが彼と来たい。幼いころから傍にい続けた身としては、感慨深いものだ。

アスト―「・・・幸せになってくださいね」

思い出す姿は様々だった。兄の隣で笑っている姿、戦場を駆ける姿。棺に縋りつき、大量の涙をこぼしながら泣き叫ぶ姿。つまらなさそうな顔をしていた。兄が死んでから生きる希望を失ったように。しかしプルソンといるときは表情が和らいだ。元々愛想笑いは得意だから、それを使っていたが、本心から笑っている時があった。

だから、だから・・・あの少年と寄り添って、道を進んでくれるのなら、アスト―はそれ以上に嬉しいことなどないのだ。

ホテルにて、ホテルのビュッフェを楽しむドンを見ていた。彼は基本的にこういうものは食べない。しかし今なら大丈夫だろうと楽しそうに食べている。キリエライトは皿に肉をもって、ドンの元へもっていく。アエシュマも自分が好きそうだなと思う料理をのっけて持っていく。

ドン「・・・」

ドンはもぐもぐと咀嚼しながら料理を運んでくる二人を見ている。飲み込むと、

ドン「お前ら、なんで俺にそんな持ってくるんだよ・・・」

アエシュマ「私たち、さっき吐いたじゃないですか。おなかすいてますよね?」

ドン「それはお前もだろう。食え、未成年。成長期!」

肉にフォークを突き刺して、アエシュマの口に突っ込む。アエシュマから「もごご」と声が聞こえたが、咀嚼をしている。ドンは満足げに笑って、今度はパスタをフォークで巻いて、差し出す。アエシュマは不服そうだが、肉を飲み込むと、また素直に口を開ける。

ドン「うまいか?」

アエシュマ「とても」

アストー「あ、じゃあ俺、取ってきますねお嬢」

ドン「アストー!俺、生ハム食いたい」

アストー「探してきまーす!」
 

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カンパチ - 18触れるでウォラクさんではなくウォクラさんになってますよ! (2021年7月25日 9時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - 安良岡さん» ゆっくりでいいので、無理しないで下さい! (2020年8月12日 19時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 最中さん» コメントありがとうございます。プルソン最高ですよね。本誌が進んだので更新再開しました。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - エメラルド・アリスさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - はぁ、はぁあああ!!!プルソン、プル、プルソン君の、ゆ、夢小説…!!はぁ〜↑(←プルソン君リア恋)(過呼吸)、お、応援してます!!自分のペースで頑張って下さい! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:安良岡 | 作成日時:2020年4月24日 13時

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