36 ミス ページ36
わいわいと盛り上がっていく女子会。ヒートアップしきって今は全員だらーっとしていた。扉が開いてやってきたのは入間。ス魔ホを取り出してカバンを手に持ち、
アエシュマ「私も帰るね」
またね、と別れの言葉を交わして出て行くアエシュマ。隣には入間。アエシュマはおずおずと、
アエシュマ「ね、ねぇ・・・トモダチより、上のトモダチって・・・どういう表現?」
入間「え?友達より上の友達・・・し、親友とか?」
アエシュマ「シンユウ。・・・シンユウ・・・そっか!ありがと!」
片手をあげて走っていくアエシュマ。入間は首を傾げた。連絡を入れると、返ってくる返信。そこには「屋上にいる」とだけ書かれていた。
階段を駆け上がってとびらを勢いよく押し開ける。息をきらして、顔を上げると、そこにはプルソンが立っていた。
プルソン「おかえり」
アエシュマ「た、ただいま・・・」
さぁスイーツビュッフェいこ!と気楽に言えなかった。それもそのはず。アエシュマは今、思いっきり意識している。
それは恋愛感情なのでは?と言われ思いっきりてんぱっているのだ。兄以外に愛情を向けてこなかったツケがまわったのか、自分の不慣れな感情に慌てている。
PCトラブル状態ともいえる。同世代の女性と関わることがなかったから、女子会という場が、恋バナというものが、あんなにも楽しくて、あんなにも狂わされることを知らなかった。まともに顔が見れない。
不自然な様子にプルソンは首を傾げ、近づく。
プルソン「大丈夫?」
アエシュマ「え、あ、あぁ!平気平気!」
プルソン「・・・そう」
この男、気づいている。あきらかに顔が赤いことに。
プルソン(えー・・・なになに?どういう状況?女子会でなにがあったの?恋バナ、とかしたんだろうなぁ・・・はっ、まさか・・・自分の好意に気づいた!)
おっと鋭い。まさかの着眼点。しかし、致命的なミスを犯した。
プルソン(だ、誰に?!)
自分がその相手ということには一切気づいていない。ケアレスミスなんて可愛いものではない。致命的だ。
プルソン(や、やっぱり入間くん?いやジャズくんとも仲良かったし・・・上級生、とか?戦場の人?その辺だったら年上・・・年上が好き?あ、つんだ・・・勝ち目ないわこれ)
アエシュマが好意に自覚もったら勝ちは確定なのだが、片思い歴が長かったため、自惚れないがほぼモットーのような状況になっているのだ。
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カンパチ - 18触れるでウォラクさんではなくウォクラさんになってますよ! (2021年7月25日 9時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - 安良岡さん» ゆっくりでいいので、無理しないで下さい! (2020年8月12日 19時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 最中さん» コメントありがとうございます。プルソン最高ですよね。本誌が進んだので更新再開しました。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - エメラルド・アリスさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - はぁ、はぁあああ!!!プルソン、プル、プルソン君の、ゆ、夢小説…!!はぁ〜↑(←プルソン君リア恋)(過呼吸)、お、応援してます!!自分のペースで頑張って下さい! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安良岡 | 作成日時:2020年4月24日 13時