４ 入室 ページ4
あれから数日。アエシュマは師団室である特殊医務室に入り浸っていた。ベッドの上でごろんと転がり、読書にふける。医学書や体の構造に関する本、それから拷問学など。ジャンルは多彩だったが、どれも辞書のように分厚いという共通点があった。そんな医務室の扉が勢いよく開けられた。
カルエゴ「初日はこいと連絡しただろ！！」
カルエゴからの呼び出しだった。一年アブノーマルクラス。問題児だけを集めた、混沌を煮詰めたような詳細。初めて聞いたときは眩暈がしたアエシュマだが、クラスにプルソンがいることを知った瞬間、どうでもよくなった。
プルソンが自分の事を恋愛的に好いていることを一切知らない彼女だが、彼女自身も彼のことは基本的に好きなのだ。人間界で言うところのトモダチ的な意味での好きだが。
アエシュマは先に行ってますねーとカルエゴを置き去りにして走っていく。そして勢いよくその扉を開ける。
そして彼女めがけて降り注ぐ大量の武器。しかしそれは無意味である。それらは一斉に降り注ぎ、そのすべてが彼女をすり抜けていった。
アエシュマ「わぁ、手厚い歓迎。嬉しいなぁ。でももっとヘビーなのでよかったのに」
自身をすり抜けていった武器を見つめ、残念そうに溜息をこぼすアエシュマ。
ジャズ「なんだ、今の・・・」
リード「水・・・？」
アスモデウス(あれが家系能力「身体変化(チェンジャー)」自分の体を好きなようにできる能力。今のはおそらく流体化したのだろう。にしても今、自身の使い魔である蛇すらも流体化したのか・・・？それともあの白蛇がそもそもそういった特性を持つか・・・いやしかし、そのような種族などいただろうか・・・)
アスモデウスは首をかしげながら考えている。しかし先程から行われていたサブノックとの口喧嘩。サブノックに煽られ、再開してしまうアスモデウス。アエシュマが笑いながらそれを見ている。出てきた「おトモダチ」という単語に首をかしげていると、扉が凄まじい速度で開けられ、カルエゴの怒声が響く。
カルエゴ「喧しいぞ貴様ら！！外まで丸聞こえだ！もっと静かにできんのか！！」
クララがカルエゴが担任であるということに喜んでいたが、入間は彼が怖いようで顔を見れていない。出席をとるために着席を促され、皆席につく。アエシュマはエリザベッタの後ろ、カムイの前、そしてプルソンの隣に腰を下ろす。
アエシュマ「久しぶり」
こちらに視線を投げるだけで返事はなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カンパチ - 18触れるでウォラクさんではなくウォクラさんになってますよ！ (2021年7月25日 9時) (
レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - 安良岡さん» ゆっくりでいいので、無理しないで下さい！ (2020年8月12日 19時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 最中さん» コメントありがとうございます。プルソン最高ですよね。本誌が進んだので更新再開しました。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - エメラルド・アリスさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります (2020年8月11日 14時) (レス) id: 9598827ae1 (このIDを非表示/違反報告)
最中(プロフ) - はぁ、はぁあああ!!!プルソン、プル、プルソン君の、ゆ、夢小説…!!はぁ〜↑(←プルソン君リア恋)(過呼吸)、お、応援してます!!自分のペースで頑張って下さい！ (2020年8月10日 23時) (レス) id: 811632a414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：安良岡 | 作成日時：2020年4月24日 13時
