１４８ 戦線 ページ48
リ・デストロが壇上でなにかを話している。白膠木は出番がくるまでぼけーっとしていた。話はどんどん進んでいく。すると隣にいた荼毘が動く。それを見て白膠木も歩き出す。壇上から軽く周りの人間に手を振る。
壇上にいる十名を行動隊長とした・・・
「超常解放戦線」
この団体が動き出した。
そして白膠木は今、シャワーを浴びていた。髪を丁寧に洗い、体を指の先まで洗っていく。
上がったらタオルでぬぐったあと、ドライヤーをあてる。新品のシャツに腕を通る。黒いネクタイに愛用の銀色のネクタイピンをつける。黒いズボンにベルトをはめ、ソックスを履く。革靴を履いて、いつも通りの白衣に袖を通す。
そして扉を押し開いた。
路地裏を歩く。場所は雄英高校の近く。待つ。待つ。待ち続ける。
芦戸「壁見――！今日、カフェとか行かない？暇？！」
授業が終わり、インターンやエッジショットの仕事日程がまとめられた手帳を見ていると隣から声がかかる。どうやら遊びのお誘いのようだ。壁見は少し困ったように笑顔を浮かべ、
壁見「ごめん、もうすこしでインターン再開するから今の内にいろいろ準備しなきゃで・・・あと食料が減って来たから今日買い出しの日なんだ。卵安いの」
葉隠「主婦！？」
芦戸「こ、これが良サイ・・・」
ごくりと唾を飲み込む芦戸。葉隠は楽しそうに跳ねている。
壁見は二人に手を振って教室を出た。
寮への道ではなくスーパーへと向かうための道を歩く。
なんとなくインターンのことを考えていた。
壁見(もうすこしで復帰かぁ・・・チームアップでやること増えたし、楽になったのもいいこと・・・いいこと・・・なんだけど・・・)
ふと考えこむ。今まで彼の裏を歩いてきた。三歩裏についてきた。でも・・・
壁見(し、仕方ないけど・・・最初みたいに一対一の組手とかの時間減ったのは少し、少しだけ・・・)
はぁ、と息をはけば白い息が漏れる。
壁見「寂しい、かも・・・いや、こんな感情は不要。不要だよ。わたしは良サイ。ちゃんとしなきゃ」
決意を固め足を踏み出す。すると、
壁見「！？」
隣の路地裏から伸びた手が壁見の左腕を掴み、引きずり込む。
しかしすぐに気づいた。この手をしっている。
この袖口を持った白衣を知っている。
そもそも知り合いに白衣など彼以外いない。
壁見「に、ぃちゃん・・・」
白膠木「やぁ、久しぶり」
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安良岡(プロフ) - やえさん» コメントありがとうございます。そうです！彼はかっこいいんです！それを理解してくれる人が増えて私も嬉しいです。楽しみにしていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年1月12日 20時) (
レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
やえ(プロフ) - コメント失礼します。 とても面白くて、一気読みしてしまいました。この作品を読ませてもらって、エッジショット様のかっこよさに気づかせてもらいました。 本当にありがとうございます！ これからも、更新楽しみしています。 頑張って下さい！！ (2020年1月11日 12時) (レス) id: 983d46899e (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 希羅アイラさん» いっそのこと振り切ろうと思っていたので笑っていただけてとても嬉しいです。応援ありがとうございます。あまり待たせないようにこれからも更新頑張ります (2019年12月24日 13時) (レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - ザジさん» 嬉しいと言っていただけて私もとても嬉しいです。これからもまだ絡みはあるので応援にこたえるために頑張ります！ (2019年12月24日 13時) (レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
希羅アイラ - 凄い…本当に凄いです…！（語彙力の喪失）環くん好きなので求婚は笑いましたw 壁見ちゃんも作者さんも応援しています！いくらでも待ちますので更新がんばってください！ (2019年12月16日 11時) (レス) id: 8d048d79ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年10月13日 22時
