１４６ お仕事 ページ46
壁見「にいちゃんはなんの仕事をしてるの？」
壁見にある日言われた言葉。なんの。一応医者をやっていた時期がある。今となっては自分の性的嗜好のために人を殺し、目をえぐり、自分の生活のために金品を奪う。
白膠木「俺はねーお医者さんなんだよ？風邪の人の検査をしたり、あと俺は外科医だったから手術とかもやったんだ」
壁見「おなか切るの？」
白膠木「うん、おなかとか切るの。でもちゃーんと治したあとに縫うよ？こうすっすーって」
身振り手振りで縫う様子を説明する。ほぉほぉと頷いている壁見。動くと瞳に入る光が変わるからそれすら愛おしく思えた。
可愛い。奇麗。
昔から奇麗な瞳はすき。特に緑には思い入れがある。
俺が初めて殺してくりぬいたのも緑色だった。彼女よりももっと深い緑。森林に近い色。彼女はどちらかと言えば宝石のようで、クリームソーダのようだった。
長い事傍にいたと思う。明日は夜嵐と遊ぶという言葉をきけばなら明日は殺しにいこうと脳内で予定をまとめる。
彼女の傍にいる間はここからなるべく離れたところで殺しを行った。もうすこし。もうすこし彼女の傍にいるため。拠点をもったことを悟らせないように。
車や電車、バスなどを使って移動をする。鼻歌交じりに夜道を歩く。標的は事前にある程度決めておく。そのためのリストだってある。今日はこいつ。今度やるときはこいつ。
裾にこびりついてとれなくなった血液が付着した白衣を揺らしながら標的に近づく。
白膠木「やぁこんにちは。あぁやっぱり、綺麗な金色」
殺す。切り裂く、くりぬく、踏みつぶす。血液が飛ぶ。悲鳴は上げさせない。わざわざ移動もしたのだから別に上がっても問題はないが念には念。
眼球を瓶にいれて月光にあてる。そして仮の拠点へと戻る。そしてまた学校が終わるのを待つ。そろそろだなと時計を見て、玄関に出る。扉をあけてすこし向こうを見れば、壁見がこちらに手を振りながら走って来ていた。
白膠木(あぁやっぱり外でみるとあの目いいな・・・光が奇麗に当たって、おっと駄目駄目)
手をふりながら芽生えた煩悩を振り払うように頭を勢いよく振る。壁見はきょとんとしていたがあまり気には留めずに、学校の出来事を話してくれた。
今日テストが帰ってきたとか、授業で急にあてられたとか、給食の牛乳が冷たすぎたとかほんとにいろいろだ。学校がつまらないという彼女なりに必死にまとめている。それも白膠木が学校のことを聞きたがったからだ。
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安良岡(プロフ) - やえさん» コメントありがとうございます。そうです！彼はかっこいいんです！それを理解してくれる人が増えて私も嬉しいです。楽しみにしていただけてとても嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年1月12日 20時) (
レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
やえ(プロフ) - コメント失礼します。 とても面白くて、一気読みしてしまいました。この作品を読ませてもらって、エッジショット様のかっこよさに気づかせてもらいました。 本当にありがとうございます！ これからも、更新楽しみしています。 頑張って下さい！！ (2020年1月11日 12時) (レス) id: 983d46899e (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - 希羅アイラさん» いっそのこと振り切ろうと思っていたので笑っていただけてとても嬉しいです。応援ありがとうございます。あまり待たせないようにこれからも更新頑張ります (2019年12月24日 13時) (レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
安良岡(プロフ) - ザジさん» 嬉しいと言っていただけて私もとても嬉しいです。これからもまだ絡みはあるので応援にこたえるために頑張ります！ (2019年12月24日 13時) (レス) id: de63d941bc (このIDを非表示/違反報告)
希羅アイラ - 凄い…本当に凄いです…！（語彙力の喪失）環くん好きなので求婚は笑いましたw 壁見ちゃんも作者さんも応援しています！いくらでも待ちますので更新がんばってください！ (2019年12月16日 11時) (レス) id: 8d048d79ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年10月13日 22時
