４３ 突撃 ページ43
医務室をでてパズルをやっていると言う部屋に向かう鶴崎。まだ包帯だらけだ。
更屋敷「ちょ、テンコさん！？」
海亀「はぁ！？」
更屋敷の声に気づき、部屋を飛び出してきた海亀。
海亀「寝てろって！！」
鶴崎「刀、持ってきたの。今から行くんでしょ？いったよね？私殴るって。」
海亀「そうだけど・・・。」
鶴崎「歩ける。いける。」
入出「・・・いきましょう、テンコさんも。ね、アンヤ君。」
駆堂「あぁ！？どう見ても重症だろ！？」
ザクロ「いや、本人の気持ちを尊重すべきだ。あと鬼ヶ崎が責任感じるだろうから連れて行こう。」
駆堂「お前後者が本音だろ！！」
海亀「・・・いけるのか？」
鶴崎「お願い。」
まっすぐに見つめ合い互いの気持ちを量る。心配と尊重したいと言う気持ちや大切だからという気持ちが交差する。
海亀「・・・一度でも痛いとかいったら担いで帰るからな。」
鶴崎「了解。」
そう言って地下に向かう更屋敷と路々森を除いた八人。そしてドアと格闘をしている。なかなか出てこない鬼ヶ崎。謎の紙が二枚出てきたがこれが明らかにちがうという事は全員が分かった。
ザクロ「鬼ヶ崎その・・・腹の具合はどうだ・・・？路々森がいま医務室で休んでいる。お前のために倒れるまでパズルを解いてくれたんだ。ここに居る鶴崎と海亀もお前のためにとんだ無茶をした。鶴崎は足が貫通したし今も包帯でぐるぐる巻きだ。海亀も自分の最愛が傷ついていく様子を目をそらさずに見続けた。三人お前のために無茶したんだ！戻ってこい！皆お前を待ってる・・・！」
扉がひらき鬼ヶ崎が出てきた。
入出「カイコクさん！」
鬼ヶ崎「おうすまねェ。心配かけた。」
駆堂が鬼ヶ崎の背後から鋭い蹴りをいれ、続けざまに海亀が後頭部に竹刀袋でフルスイングを入れた。
鬼ヶ崎「何すんでェ・・・。」
駆堂「いや、そういうことになってっから。」
海亀「テンコー！お前もいけー！」
伊奈葉「ごっ・・・ごめんなさい・・・。」
鶴崎「歯食いしばってください。」
伊奈葉が背中を閃光弾で叩き、鶴崎は刀で鳩尾をフルスイングした。
鬼ヶ崎「ちょ・・・なんでェこりゃあ。」
入出「歓迎の儀式です。」
続いて逢河が腕をつかみ自分の指に息を吹きかける。
そして鬼ヶ崎が忍霧と握手をした。
ザクロ「お、鬼ヶ崎・・・？」
鬼ヶ崎「よかったな、無事で。」
ザクロ「・・・え・・・え？あ、ああ・・・。」
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年7月28日 14時
