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29 肉まん ページ29

鶴崎「結婚式の日にどっちが花嫁って聞かれたから「かわいいからミウちゃん」って答えたの思い出した。」

駆堂「そうかよ。後は鬼野郎と・・・。」

ユズ「ザッくんでいいだろう。最近仲いいし。」

ザクロ「・・・。」

鬼ヶ崎「さすがに嫁持ちを生贄に出すのは気が引けんなぁ・・・。」

ユズ「他に立候補は・・・。」

挙手をしたのはいつも通りの入出だった。

鬼ヶ崎「だがこれだと野郎ばっかだぜ?肝心の娘がいねェが大丈夫かィ?ん・・・あァ似合ってる似合ってる。」

キュッと頭の可動式アホ毛にリボンを結んでオッケーをもらった入出。海亀がえーという顔をしていた。

その時スッと手をあげたのは、キハチ。

キハチ「はるか古より伝わる巻物によると・・・彼奴らボンキュッボンを好むと伝承されておりますじゃ・・・。」

駆堂「厳かになに言ってんだジジイ・・・。」

キハチ「お・・・おぐぅ・・・。」

キッカ「おじいちゃぁぁん!!」

鬼ヶ崎「鶴崎ちゃんのサイズでたりるか・・・?」

鶴崎「あ、失礼ですね・・・これでも一応Dより上ですからね。」

鬼ヶ崎「お、そうかいそうかい。ちょっと触って確認・・・おぐぅ!!」

後頭部を竹刀袋でぶっ叩いた海亀。瞳が死んでいた。

海亀「沈めるだけじゃ足りなかったか・・・。テンコもこういう奴にそういう事を言うんじゃありません。まったく・・・。」

鶴崎「はーい。」

駆堂「親子か!?あーもう!!オカルト女お前行け!!」

更屋敷「はぁ!?今の流れでなお行きたくないわよ!!アンタが肉まん二つ付けて行けばいいじゃない!!」

伊奈葉「あの・・・火傷するのでサラシとか巻いた方が・・・。」

駆堂「やんねーよ!!的確なアドバイスいらねーよ!!」

ザクロ「待て、駆堂は顔が邪悪だ。かえって鬼を刺激するのでは・・・。」

駆堂「表でろやコルアァァ!!つーかテメーが生贄やれや!」

ユズ「いいね!ザッくんなら女装もきっと似合・・・」

ザクロ「俺は女装だけはしない。」

ユズ「でも似合・・・」

ザクロ「しない。それでも強要するなら俺はここで舌を噛み切る。」

入出「こんな頑なな忍霧さん初めて見ました。」

海亀、鶴崎は少し離れたところで武具の手入れを始めていた。薙刀の刃の部分を確認し、カバーを付けなおし竹刀袋に戻す。銃弾の確認をして、三節棍の確認をする。もくもくと手入れをしていたら急に閃光弾が光り、皆が伊奈葉の前で正座をしていた。
 

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作者名:安良岡 | 作成日時:2019年7月28日 14時

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