２８ 鬼退治 ページ28
パカ「第五ステージは「鬼退治」でございます。この村では今晩カクリヨ祭という鎮魂の儀がとり行われます。しかし毎回その騒ぎに乗じて鬼が生娘をさらいにくるとか・・・。今回のクリア条件は誘拐の阻止及び、これまでさらわれた娘さんたちの奪還です。今晩の祭りは失敗の許されない一度きりのイベントでございます。皆様、心して臨んでください。」
入出「「奪還」ですか？「退治」ではなく・・・。」
パカ「もちろん。鬼の根城をつきとめこのちから一掃できればトゥルーエンドでございます。しかしながら今回の鬼はチート級の強さ・・・。全滅確定のタスクを背負わせるほどワタクシも鬼ではありません。」
「・・・。」
鶴崎「お、りんご飴あったよ。」
海亀「なに入ってるかわかんないから食うなよ？」
鶴崎「・・・ダメ？」
海亀「ザクロと赤松は騙せても俺は騙せないからな？」
鶴崎「なんでポケットから財布出してるの？」
駆堂「甘々じゃねーか！！」
海亀「ほらお小遣い上げるからアンヤとお祭り行ってこい。」
駆堂「俺もかよ！？」
鶴崎「駆堂君なに食べる？私りんご飴。」
駆堂「もうアンヤでいい。・・・杏子飴。」
鶴崎「えーっとあっちだねー。」
ザクロ「楽しむなお前ら！」
更屋敷「・・・。」
伊奈葉「・・・。」
海亀「お前らなんで無言で手つないでんの？」
更屋敷「だ・・・誰か行きなさいよ。」
長老の家まで案内されて立ち止まる１３番街組。
入出「じゃ俺行きます。」
駆堂「オイ待て待て待て‼テメー少しは警戒しろ！！」
入出「大丈夫ですよ。長老の家王の玉座といえばRPGでいうスタート地点です。しょっぱなから刃物でグサーッなんてことは・・・。」
着物に身を包み刃物を持った少女がいた。
「フー・・・フー・・・うわあああああッ！！」
海亀「アカツキ！！」
海亀が首根っこをつかみ思いっきり後ろに引く。そして鬼ヶ崎が背後に周り、腕をつかみ上げる。落ちた包丁を忍霧が回収する。
キハチ「わしは長老のキハチ。孫娘のキッカじゃ。この度はとんだ早とちりを・・・。」
鶴崎「催事の際はって・・・物騒だねぇ。」
海亀「なー。」
駆堂「お前らのんびりしすぎだろ！！というか甘党、お前今回強制参加だぞ？」
鶴崎「？？？」
駆堂「自分で次回せって言ってただろうが。」
鶴崎「え、やだ。嫁いるのに生贄になれっていうの？？」
駆堂「結局お前が旦那だったのかよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：安良岡 | 作成日時：2019年7月28日 14時
