２７ 格闘 ページ27
鶴崎「いやこれこういうワンピース。」
ザクロ「いいから着ろ！！」
鶴崎「私こっち。そっち鬼ヶ崎さん。」
海亀「カイコクさんなんかとテンコ一緒にすんなよザクロ。」
鬼ヶ崎「どういうことでぇ？」
伊奈葉「寝てないんですよね？寝てください？？ごはんは？ちゃんと取りましたか？」
鶴崎「一応おにぎりを・・・。」
伊奈葉「何個？」
鶴崎「二つほど・・・。」
伊奈葉「こっちむいてください。」
入出「寝室どっちですか？寝てください！」
ユズ「もう添い寝してあげるからちゃんと寝るにゃー。倒れるよー？」
鶴崎「いや、まだやることが・・・。」
自分と隣にある鍵付きの扉をちらりと見る鶴崎。海亀が助け船を出すように
海亀「体調は？」
鶴崎「いつも通り。」
海亀「変化は？」
鶴崎「ない。」
海亀「部屋の進捗は？」
鶴崎「若干厳しい。」
海亀「パカは？」
鶴崎「頼りたくない。」
海亀「寝る気は？」
鶴崎「今はない。少なくとも今夜は寝るよ。」
海亀「言ったな？・・・よし、帰るぞ。」
ザクロ「！？寝かせないのか？」
海亀「何かやるって言ったらやるやつなんだよ。少なくとも今夜は寝るようだから信じようぜー。」
伊奈葉「せ、せめてなにか食べてください！キッチンかりても？」
鶴崎「それはだめ。」
伊奈葉「え・・・。」
鶴崎「さすがに申し訳ないからいいよ。料理くらいは作れるし。」
伊奈葉「あ、えっと・・・。」
海亀「ヒミコ。」
伊奈葉「あ。」
海亀「戻るぞ。」
伊奈葉「は、はい。」
鶴崎「ごめんね。」
バタン。
鬼ヶ崎「大事なのかい？向こう側は。最後まで寝室の位置だって言わなかった。」
海亀「まぁ他人を入れたくわないだろうな。あいつにとってそもそもあの部屋は聖域のようなもんだし。」
伊奈葉「わ、私すごく失礼な事を・・・。」
海亀「気にしてはないだろ。知らなかったんだしな。そういう事を伝えていなかった自分が悪いって思ってると思うぞ？あいつは赤松に似てきてるからな。好きだけど信用はしないってところがそっくりだ。」
ザクロ「どういうことだ？」
海亀「あいつが一回出て行ったことがあるんだよ。結局見つかったけどな。日記に書いてあったらしいぞ？「言葉を信じた私が悪い」って。んであいつに内緒で外鍵なんかつけてやがったんだよ。あいつを守る為ならあいつに隠し事なんか余裕でやるやつだ。」
更屋敷「好きだけど信用してない・・・。」
海亀「してないよ。あいつはな。」
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年7月28日 14時
