２４ 露天風呂 ページ24
海亀は忍霧と同じように鬼ヶ崎に引きずられていた。事の発端は入出の「お風呂行きましょう発言」忍霧と共に断ったのに無理やり引きずられている。
そしていざ風呂に来てみたらスーツ着たまま温泉に浸かるパカがいた。パカメラも同伴である。入出と共に洗い場に移動し髪と体を洗う。入出の方が先に終わったようで先に浸かっている。髪を洗っていたら騒ぎ声と共にパカが追い出された。
海亀「なにか教えてもらえたか？」
入出「隣は女子風呂だそうです。」
海亀「めちゃくちゃどうでもいいなおい！」
女子風呂案件から忍霧マスク案件に移りギャーギャー騒いでいたら聞きなれた声が聞こえた。
ユズ「怖がりだにゃ〜カリリンは。ほら、誰もいないだろ？このタワーにはボクらしかいないんだから。」
更屋敷「で・・・でもさっき、確かに声が・・・。」
ユズ「・・・あ〜また幽霊かもしれないにゃ〜。」
更屋敷「ちょ・・・やめてくださいくすぐったい・・・もうへんなさわりかたばっかして、やっ、やだ・・・やめんかい。」
一気に変わった声音と響き渡る鈍い音。男子陣に一気に緊張が走った。
鶴崎「あー・・・落ち着て更屋敷さん・・・一応みてくるから。」
桶に持ってきたタオルがはいっている。なぜか膨らんでいるが・・・。男子陣が隠れている岩陰からひょっこりと顔をだし、
鶴崎「やっぱりいたー。」
にっこりと微笑みを浮かべる。それに対して焦る入出、忍霧。すると、
海亀「お、やっぱ気づいてた。」
鶴崎「そりゃあ着替えが・・・更屋敷さーん！なんもいなかったーよ。あとごめん、背中にちょっと傷あるからこっちにいていい？」
更屋敷「あ、ありがとうございます！わかりました。」
鶴崎「はいはーい。・・・そりゃあ着替えあったし気付くよ。あ、怪しまれるといけないから座るね。」
なんの恥じらいもなくストンと海亀の隣に腰を下ろす鶴崎。忍霧はいっぱいいっぱいなのかいつぶったおれてもおかしくない。
鶴崎「ほい、フルーツ牛乳。」
海亀「さんきゅ。」
一方こっちはほのぼのしている。
入出「髪がポンデリングみたいです・・・！」
鶴崎の髪型は三つ編みドーナツだった。
鬼ヶ崎「鶴崎ちゃんは恥じらいとかないのかい？」
鶴崎「とくには？ミウちゃんとはいつも一緒でしたし、ユウともいつまでだっけ？」
海亀「十・・・あ、」
鬼ヶ崎「どういうことでぇ？海亀？？今十って言いかけたよなぁ？」
ザクロ「鶴崎は・・・なんでそんな平気なんだ・・・。」
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年7月28日 14時
