１２ 実況者 ページ12
パカ「それでは皆様、こ健闘をお祈りします。・・・と、そうそう。ゲノムタワーや街の設備についてですがいずれも自由に使っていただいて構いません。だ・・・
タワー51階以上は立ち入り禁止。違反者は極刑ゆえくれぐれもご留意ください。」
パカはそれを言い残し去って行く。
更屋敷「私パス。連続参加とか絶対イヤ。」
入出「今回はジャンル的に怖くないと思いますよ。」
更屋敷「なっなんのこと！？別に今までも怖くなかったけど！？お、忍霧さんは？女性の扱い一番まともそう。」
ザクロ「え、い、いや俺は・・・」
あからさまに焦っる忍霧。隣にいた路々森がにやりと笑い、
ユズ「ザッくんは〜女の子が苦手なんだにゃー。」
ザクロ「べ、別に苦手というわけでは・・・。」
ユズ「ホイ」
路々森が更屋敷を忍霧にズイッと押し付けると、忍霧が信じられないくらいのスピードで後ずさった。
駆堂「ぎゃはははだっせぇ!!耐性ゼロ!!」
ザクロ「貴様それは罵倒のつもりか？俺は売られたケンカは買うぞ。」
駆堂「あァ？オレなんか売られる前に買いしめんぞ。」
ザクロ「馬鹿か貴様。」
駆堂「バカっつったほうがバカ」。
胸ぐらを掴み合う忍霧と駆堂。路々森が大爆笑していると海亀が恐ろしい事を云ったのだ。
海亀「女性苦手な奴が恋愛ゲーってカウンター上がりそうだな・・・。」
入出「・・・確かに。」
ザクロ「俺は絶対に嫌だぞ！？」
ユズ「えーザッ君やろうよー？」
ザクロ「断る！」
するとするりと隣に歩み寄った鶴崎がくいっと袖口を引っ張る。そして開いている右手を軽く握り、口元を隠す。忍霧は驚き後ずさろうとしたが軽くつままれた袖口の性で大きくは動けずに固まる、追い打ちをかけるように、
鶴崎「・・・やらないんですか？一緒にやりましょうよ・・・。」
うるうるとした瞳で、上目遣いで、小首を傾げながらというあざとさの塊のような行動をとる鶴崎。それに対して女子に免疫などない忍霧の脳はオーバーヒートを起こし、
ザクロ「う、・・・ぁ・・・えっと・・・あぁ。」
ユズ「パーフェクトだテンテン！！」
入出「すげええぇぇぇえぇ！！」
鶴崎「イエーイ。」
ユズ「あんな技一体どこで？」
もういつも通りの笑顔を見せている鶴崎に路々森が訪ねるとにっこりと笑みを深め、
鶴崎「とある人を思い出しながらやっていました。あの人も私のおねだりによわかったから。」
愛しい物を見る目で語った。
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作者名：安良岡 | 作成日時：2019年7月28日 14時
