鷹狩り【完結】

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天羽とともに殲滅し、狙撃銃を背負い、拳銃をポケットにつっこんで屋根の上を走る鷹宮。制服姿に黒いガーターというこの場に不釣り合いな格好だが、狙撃銃をもっていること、鷹宮がボーダー内で有名だったこともあって、なにかを言われることはなかった。

屋根の上で走りをとめ、ポケットの拳銃を球体にもどし、狙撃銃も球体にもどす。勢いよくそれをぶつけ、自分の身長以上ある巨大な狙撃銃を作り上げる。細い砲身なのだが、持ち手と砲部分がやたらごつい。

膝たちになり、三脚で銃をたて、構える。スコープの十字が捉えるのはラービット。引き金に指をかけて、押し込んだ。

ドガァン！！

三雲「？！」

木虎「なに？！」

三雲と木虎の前にいたラービット三体。そのうち一体が狙撃をうけてバラバラに崩れた。あれだけ固かったラービットがまさかの粉砕。驚き、固まった二人だったが、三雲は慌ててモールモッドの方に走っていき、木虎は一体に走り出した。

木虎には心当たりがあった。

木虎(新型を粉砕できるなら黒トリガー。遠距離ができるのは風刃と鷹宮先輩の。壊れ方からしてきっと先輩のほう・・・！)

二人が動き出したのをみて、一体がこちらに走ってきているのがわかる。銃の向きをかえ、構える。チャージに時間がかかるが、よられる前には間に合う。白銀の光が甲高い音をたてて、砲口に集まる。集まりきったタイミングで引き金を押し込んだ鷹宮。レーザーのように放たれる弾丸。

それはラービットを貫き、粉砕した。狙撃銃を抱え、声をかける。

鷹宮「木虎ちゃーん、平気？」

木虎「平気です！応援ありがとうございます！助かりました」

鷹宮「んーん、いいよ」

三雲「鷹宮先輩・・・」

鷹宮「お、三雲くーん！おつかー、勝ててよかったねー」

三雲「は、はい！」

移動しようというときに空中に黒い穴が四つ開く。即座に黒の球体に戻し、一つを狙撃銃、一つをバズーカーに変更し、バズーカーを肩に構え、発射する。

咄嗟の射撃だったため、狙いがあまり定まっておらず、一体のを吹き飛ばす結果で終わった。すぐにトリオンを流し込んでもう一発を生成する。その時間に、木虎が攻撃を受け、キューブにされ、取り込まれる。慌てて、先程腕を飛ばした一体に狙いを定めて、二回目の銃撃を食らわせる。今度は顔にあたり、倒すことができた。バズーカーでは間に合わないと気づいたのか拳銃に戻し、ポケットにつっこんだ。
　

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