リリー先生と私の初恋

ご飯 ページ9

山「何でこんなんも解けへんねん」


『やって〜』


洲「ホンマにアホやな」


『洲崎くんまで〜！』



あの後、数学を洲崎くんに

英語をお兄ちゃんに教えてもらうことになった



２人とも教え方はすごい上手なんやけど



私のアホさがよっぽどだったのか


さっきからアホアホ言われ



心がズタズタや



ふと、時計を見ると6時30分



『２人ともお腹すいたやろ？ご飯にしようや』



『洲崎くんもうちで食べてくやろ？』




洲「うん、ありがとう」



こんなアホで不器用な私だけど


料理だけは上手だと言われる



両親が小さい頃から仕事で忙しくて


平日はほとんど私がご飯を作っていたから


いつの間にか大体の料理は作れるようになった



サッとオムライスを3人分作って



テーブルに運ぶ


洲「Aの料理食べるの久しぶり」


『そう？』


洲「美味しいねん、Aの料理」


『んふっ何か嬉しいわ。健人は当たり前のように食べるからな』



山「いただきます。俺やってうまいとは思ってるで」



『え？そうなん？』



洲「お前は幸せ者やな、いただきます」



美味しいっていいながら


ホントに美味しそうに食べる洲崎くんに



こっちもニコニコしてしまう



何か、無邪気な少年って感じでかわいいな



私も食べよ



『いただきます』


自分で作ったオムライスを食べる



我ながら上出来かも





ご飯を完食して


もう、30分数学を教えてくれてから



洲崎くんは帰ってった



洲「ご飯ご馳走さま。また、勉強教えてほしいとき言ってな」




『うん。今日はホンマに助かったわ！また明日ね』



バイバイと手を振り洲崎くんが帰ってく





さてと！



もう一時間頑張ろう



英語のテキストをもって


机にむかった

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