痛くない、けど痛い。【ヒロアカ】 (ページ19)

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１８話ページ19

ー焦凍 Sideー

Aが部屋に行ったから、俺もそろそろ寝ようと部屋に向かった。

スマホを見ると、ラインが一件来ていた。

樹からだ。

樹ねえ、ちょっといい?

あまりラインをしないとはいえ、家族と連絡はとることがある。

家族以外でこうして話すのは樹くらいだ。

焦凍なんだ

少しして既読がついた。

樹あのさ、Aのことなんだけど
焦凍ああ
樹明日俺Aと遊ぶから邪魔しないでね

は？

焦凍どういう意味だ
樹だから、明日はAは俺のものだから
焦凍詳しく説明しろ
樹なんで分かんないかなあ?

少しイラっと来た。

いやそもそもムカついていたんだが。

樹ようは、俺Aのこと好きだから、近づきたいんだよ

Aのことが、好き？

焦凍それ本気か?
樹本気で悪い?
焦凍いや、多分お前がそう思っててもそれがAに伝わるとは限らねえぞ
樹わかってるよ

本当に分かってるのか？

焦凍まあお前のやりてえことに口は出さねえが、嫌がるようなことしたら承知しねえからな
樹ああ

そこまで話して俺は電源を切った。

樹、Aのこと好きだったんだな。

別に嫌なわけじゃねえが、なんというか……

胸の奥で何かが、ざわめいた。

焦「…ヘンなことにならねえといいが……」

何故か、少しだけ嫌な予感がした。