１３話 ページ14
お父さんが家にいないときは、二人でこうやって特訓してろって言われてる。
二人とも同じ個性なんだけどね。
でも私は炎、焦凍は氷しか使わないから、訓練になるっちゃなる。
しばらくして、焦凍の氷の威力が小さくなってきたのに気付いた。
『焦凍！一旦休憩しよ！！』
焦「……わかった。」
芝生の上にストッと座り、焦凍の方をみた。
体に降りた霜を、炎で溶かしていた。
焦「ほらA。まだ体あついぞ。氷使え」
『え…うん、ありがと。』
焦凍は私の額に右手を当ててそう言った。
やっぱり温度わかんないと不便だなあ。
少し氷を出して、体温調節をしてみた。
どんくらいか、とかは、そろそろ慣れてきてもいいくらいなんだろうけど、私は限度がわからないからいつも体温が不安定。
まあこんなもんだろ、と思い氷を止めた。
冬「ただいま〜」
姉さんが帰ってきた。
私は玄関に向かって『おかえり〜』というと、焦凍も「…おかえり」と言った。
もうそんな時間か。
と思ったとき。ドアの近くにおいてあったスマホがなった。
走ってみてみると、お父さんから連絡が来ていた。
[今日は遅くなる。立てこもりの仕事が入った。焦凍と二人でしっかりトレーニングしておけ。]
という内容だった。
私は小さくため息をつき、[わかった。お仕事がんばってね]と入れた。
焦「誰からだったんだ」
『ん？お父さんだよ』
焦「……そうか」
すぐそっぽを向いた。
まあ、嫌いなんだもんね。
そのあと、また戦闘をして部屋に戻った。
今日は、ケンカしなかった。
お父さんがいなかったからかな。
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作者名：派閥弁当 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年6月11日 1時
