ep.9 ページ10
ガン、と思いっきりロボットの接合部を蹴る。
しばらくロボットと戦って、いくつか分かったことがある。まず、点数の低いヤツは結構脆いってこと。1Pのロボットとかなら、何発かウィークポイントに衝撃を与えると壊れてくれる。
ただ1Pヴィランばかりじゃ点数を稼げない。適度に2、3Pのヴィランも倒していく。
「........っ、はぁ、はぁ、これで結構ポイント高くなってるはずなんだけど........」
生物相手だと慣れてるけどロボット相手に個性を使ったことなんて無いから、容量は分からないし私自信の体力も持っていかれてしまう。
...........突然、離れた場所から騒音が聞こえてきた。
「何、あの土埃........」
だんだんこちらに近づいてくる『何か』。近くなるにつれて、それの音と一緒に他の受験生達の悲鳴も聞こえてきた。
土埃が晴れた先に居たのは、今までとは比にならない大きさの仮想ヴィランだった。
「嘘でしょ........？！こんなバカみたいな大きさ、余程の個性じゃないと立ち向かえないって...！」
私は奥に進むのを諦めてその場から逃げようとした。けれどそんな私の目に、恐怖で動けずに座り込む子が映った。もちろん、その子に勢いよく迫る巨大な瓦礫も。
「...！危ないっ！！」
「え........、うわぁっ！」
その子は私の声に気付いて慌ててガードしたけど、打ちどころが悪かったのか気絶してしまった。
「っああああ、もう！」
半ばやけになってその子を担ぐ。そのまま他の人達と同じ方向に向かって走っていく。
私が今背負ってるこの子だけじゃなく、他の人達も重軽傷を負っているのは目に見えて分かる。
...........もう、こうなったら。
私は一度大きく息を吸って、周りの人達に聞こえるような大声で叫んだ。
「比較的大きな怪我してる奴！！後遺症云々が心配になるレベルの怪我なら、今すぐに私のところに来て！！私の個性は治療！！今応急処置すれば間に合うかもしれないから！！」
今は試験中だし、ライバルにこんなこと言われても迷惑かもしれない。けど、大怪我してる人を無視もできない！
とりあえずこの気絶してる子から治さなきゃね。
思いっきり瓦礫が頭に当たってたし、なんなら血も出てる。脳内で出血を起こしていないことを祈るばかりだ。
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みと@睡眠中(プロフ) - (*^▽^*)さん» コメントありがとうございます！頑張ります...！！ (2021年9月13日 9時) (
レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)
(*^▽^*) - おぉ。。めっちゃ面白いです！続き楽しみです！応援してます！ (2021年9月12日 9時) (レス) id: fca88e3ef9 (このIDを非表示/違反報告)
みと@睡眠中(プロフ) - オタク(？)さん» わあああありがとうございます！！頑張ります！！ (2021年8月5日 19時) (レス) id: 38b67318b7 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(？) - UA合格おめでとう一！（パァン((クラッカー)) (2021年8月4日 13時) (レス) id: e6a82d5dfa (このIDを非表示/違反報告)
オタク(？) - うぉーー！！続きたのしみです！！更新がんばってください、応援しています！ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e6a82d5dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みと@睡眠中 | 作成日時：2021年6月12日 9時
