31【キッドvs高明】 ページ31
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「未波さん…?」
未波は泣くことを止められなかった
感情がどうしても抑えきれなかった
高明はそこで気づく
「貴女にとってヒロは、とっても大切な人だったんですね」
高明は眉を下げ、未波を見つめた
未波にハンカチを差し出す
『すみま…せんっ、』
未波は泣いている自分を叱責した
しかし高明は「いいのです」と優しく未波の背中を撫でた
『なんだかこうされると落ち着きます』
涙を流しつつも笑ってみせてくる未波の笑顔に
高明は何を想い馳せたか
「兄に励まされているかのようですか?」
『そうですね。兄に…』
そう言いかけて、未波は固まった『え?兄?それってどういう…』
高明を見上げる
なぜか笑っている
「もし、私に妹がいたのだとしたら、こんな感じなんでしょうね」
高明の発言に未波は『へ?』となった
「まあ、妹として留める気はありませんが」
高明はふくみのある笑みを作った
未波は瞼をパチパチと鳴らした
「おっと、そろそろ帰還の時間ですね。長野に戻らなくては」
高明は立ち上がると、会議室を後にしーー
「見送り、してくださらないのですか?こう見えて私、警部ですよ?礼儀として」『はい、行かせていただきます』
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「それでは、また」
『お気をつけて』
未波をそっと頭を下げ、高明を見おくった
西の空にセピア色の夕日が輝く
『“また”って、なんだろう…?』
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Silvia Silvermoon(プロフ) - なみ2さん» そ、そんな…おじさんが忘れるわけないじゃん…^^;;; (2023年1月20日 19時) (レス) id: 16e99ed516 (このIDを非表示/違反報告)
なみ2(プロフ) - Silvermoonさん» おじさん!めっちゃお久しぶりです!(*⁰▿⁰*)よかったあー!忘れられてない( ̄▽ ̄)!おもしろいと言っていただけて光栄です!天才なみちゃん(2)がんばります! (2023年1月16日 21時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
Silvermoon(プロフ) - こんばんは。お久しぶりです。今日は携帯から。やっぱりなみさん、読んでておもしろいし、次の展開が気になってどんどん読み進めると…続くってなって我に返る😅のめり込むよね…この作品。なみさん天才❤️❤️❤️最高です♪ (2023年1月16日 20時) (レス) @page38 id: 89e8bc2613 (このIDを非表示/違反報告)
Silvermoon(プロフ) - 再開おめでと👐おじさんは待ってたよぉ〜♪ (2022年10月13日 23時) (レス) id: 89e8bc2613 (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - Silvia Silvermoonさん» あざまる! (2022年5月10日 19時) (レス) id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 18時