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そして20分後。
さっきまで機嫌が悪かった私は何処へやら、今はウキウキで自転車を漕いでいる。目的地は近所の公園。
え？なんで公園って？それは……
「あっ、いた！」
私の目に映った一際目立つ赤髪。大きなトラックの横でごそごそと机を組み立てている彼こそが…
「ロードさん！」
「ふふっ。ななちゃん、どうしたのそんなに慌てて」
ブラック・ロードさん。まあまあ親しい友人…ということになっている。
ニコッと軽く笑みを浮かべている彼だが、何故か眩しく光り輝いている。(きっと私の幻覚なんでしょうけど…)それは彼が私が出会った人の中でもトップクラスのイケメンだからだ。
光に反射し光る艶々な髪。キュッと上がった目尻。真紅の瞳は全てを見透かすように燃えている。落ち着いているように見えて、実はうっかりしてしまう可愛い面もあるこの人。私の話を頷きながら聞いてくれ、真剣に答えてくれる。何故私がこんなイケメンとお知り合いになれたかと言うと、不思議な共通点があったからだ。
「相変わらず、見つからないね…」
「はい…探しても探しても…早く帰ってこればいいのに…」
そう、行方不明になった“誰か”を探している、という点。
私にとっては彼氏、彼にとっては隣人にあたる人を探しているのだが、何故か2人ともその人の事を名前さえもうまく思い出せない。
出会ったのも、半年前、朧げな記憶を辿り、彼氏の家だと思われる場所にようやく着いた時の事。本当にここだったかどうか悶々と考えている私に、隣の家から出てきたロードさんが声をかけて来てくれたのが出会いになる。
──私と一緒に探しませんか？
そう提案した事によりこうして今まで続く縁になったのだから、本当に人生は分からない。折角出会えたのだから、いっぱいお喋りをして仲良くならなくちゃ。そう思った私は今日みたいに休みの日になると公園に遊びにきている。移動販売タイプのお弁当屋さんをしているロードさんは神出鬼没。会えるかどうかは運にかかっている。
「じゃあ、机運び手伝いますね」
「うん、お願い」
ラッキーで出会えた日は、こうやってお手伝いをしているのだ。イケメンのお手伝いができて私は幸せですよ…ほんとに。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー星夜キャラ
桃瀬 なな
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なついろわんこ(プロフ) - 葛湯さん» 閲覧&コメントありがとうございます！パッとした思いつきで書き始めた本作なので知らない間に消えてる可能性もありますが…そのお言葉を力に、更新頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願い致します。 (2022年3月28日 15時) (
レス) id: 7cb3bfc83c (このIDを非表示/違反報告)
葛湯(プロフ) - 文章が読みやすくて綺麗で好きです。更新楽しみにしてます。 (2022年3月28日 4時) (レス) @page4 id: 05825be203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なついろわんこ | 作成日時：2022年3月27日 23時
