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名前を呼ばれたけれど、今度こそ本当に振り切って、あべに見向きもせずに、立ち去った。
乱れてしまったのは、心と身体どちらだろう。
本当はまだ期待している。
もしかしたら、あべが追いかけてきてくれるんじゃないかって。
謝って、許しを乞うんじゃないだろうかって。
ぽつりぽつり、と重い足取りで、何となく駅の方へと向かっている。外で泣きたくなくて、歯を一生懸命食いしばって堪える。
駅にもうすぐ着くところまで来た、その時。
《A？》
『だい、すけ、？』
天真爛漫なその声と笑顔が、今は神様のように見えた。
《どした、なんかあった？》
『大介、たすけて…』
救いの手がすぐそこまで近づいたみたいに、状況を把握しきれていない彼に縋って、助けを求めた。
《落ち着けって、な？ここじゃ人目も気になるだろ？》
そう言って連れていかれる先は、わかっている。
《大丈夫、なんにもしないよ。》
家の鍵をガチャガチャと開ける時、大介は言った。
いっそ塗り替えられるように、抱いてくれたら。
そちらのほうが幸せなんじゃないか。
《ちょ、こら、！》
がばっと抱きついて、私よりもやや大きい彼にひし、と体を寄せた。隙間がなくなるほどに、強く強く。
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
