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「じゃあね。」
『ばいばい。』
はー、っと息を吐き出した。吐いた息は、天井に吸い込まれて消えていった。
『まじか。』
え、いいの、という思い。
あべの気持ちは、私にベクトルを寄せつつあるのだろうか。とぷとぷ、と心に注がれる何かが、私を満たしていく。もうすぐ容量を超えて、溢れだしそうだ。
部屋の窓から空を眺める。今夜は満月のようだ。
私の心と同じように、満たされた月は、明日からは次第に欠けていく。私もまた、欠けるのだろうか。
星が眩く光る空に、どうかあべがこちらを向いてくれますように、なんてらしくもない願いをしておいた。星に願えば、叶う、なんて夢物語を信じている歳ではないことも理解しているが、今は見えない何かにでも縋っておきたい。いつかやってくる、不幸のために。
良いことがあれば、悪いことが必ずやってくる。
私にとって良いことだったのは、不躾だが、あべが別れたこと。人の不幸を喜んでいることが、いけないとわかってはいても、こればっかりは喜ぶほかない。
−−−じゃあ、私にとって、悪いこと、とは？
綺麗な星空に問うてみても、返事なんて来ずに、爛々と光るばかり。
ずっと、幸せな気持ちで、いられたらいいのにな。
思うのはタダだけど、実際そうでいられないことは、きっと誰しもが理解していた。
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
