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『こ、じく、』
【ただの同期じゃ、もう嫌や…】
弱々しい、らしくない、声。
ぎゅっと苦しいくらいに抱きしめられると、康二くんが私を想っていることが流れ込むように伝わってくる。
ちりり、と焼け付くような痛みを帯びたのは胸の奥。
好きになってくれる人を、好きになりたかった。
私だって、康二くんだって、その方が幸せになれるのに。どうして私たちは、行き場のない選択肢を選んでしまうのだろう。
『ごめん、ごめん康二くん…』
心優しき彼を傷つけることしか出来ないなんて。
私の選択もまた、誰かを傷つけるんだ。
どうしても、あの人以外、考えられない。
酷いことされても、やめたいって思っても。
声を聞くだけで、ぶわっと込み上げる気持ちが抑えきれなくなる。他の誰かになんて見向き出来なくなるほどに。
『わたし、それでも…』
−−−あべが、すきなの。
傷つけて、ごめんなさい。
巻き込んで、ごめんなさい。
【…俺が阿部くんなら、間違いなくAちゃんのこと選ぶのにな。】
囁かれて、すっと離れていく体。背中越しの温もりは消えて、向き直せば康二くんは微笑んだ。
【おいで、一緒に寝よ？一人じゃ寝れんやろ？】
こくり、と頷いてベッドへと潜り込む。
康二くんの温もりが心地よくて、あっさり眠りに落ちた。
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
