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聞こえたのは、譲らへんから、の言葉。
もういっそあべのことを投げ出して、康二くんを好きになれたら、楽になれたのに。
楽な方へ、逃げ道へ、と逃げるとどんどん深みへとはまる気がする。代わりじゃ、だめなのに。どうしてあべは一人しかいなくて、どうして私じゃだめなんだろう。
シャワーを浴びにいった康二くんがいない部屋は静かで、私が考え事をするには充分だった。
そういえば、と久しぶりにスマホを取り出してみる。あ、サイレントにしたままだった、と思い返して、スマホを見ると着信が二回とメッセージが一件。全てあべからのもの。
どうしよう、と悩んでいたところだった。サイレントをやめたスマホがブルブルと震えた。
切り替わった画面、表示された、あべ、の文字。
手が震える。出るべき、なのか。それとも。
覚悟を決めて、緑色を押す。
『もしもし、？』
「…もしもし、A？」
『どうしたの。』
思ったよりも冷たい声が出てしまい、自分に驚いた。
私、悲しいのか怒っているのか、どっちなんだろ。
「今日は本当にごめん…」
『いいよ、気にしてない。仕方ないでしょ、元カノの一大事かもしれないんだし。』
強がってばっか、可愛くない私。
もう少し、素直になれたら、あべはこっちを見てくれる？
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
