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バイト先近く、一人暮らしの康二くんのアパートへと連れてこられる。仲が良いのに、一度も足を踏み入れたことのない部屋は、康二くんの趣味の良さが伺える。カメラで写真を撮るのが好きな彼が撮ったものだろうか。壁に何枚か、風景写真が飾られている。
【狭くてごめんやで〜】
『ううん、お邪魔します。』
【適当に座ってて、コーヒー淹れるわ。あ、今日はインスタントで堪忍な。】
そういうこと、をされるものかと思っていたから、少しの緊張はしていた。だけど、あまりにいつも通りの康二くんでどうしたらいいかわからない。
【おまちどーさま、ってなんか緊張してる？】
『し、てない、』
【ふは、嘘つきやなあ。大丈夫、取って食ったりしーひんから。】
コトン、とガラステーブルの上にマグカップを置いた康二くんが微笑む。安堵の溜息を吐いた。
【そんなほっとされても困んねんけどなあ…】
『ご、ごめん。』
【嘘やって、でも…】
『…？』
【都合のいい男になるつもりはない、かな。】
その言葉に込められた想いも、意味も。
私はきっと理解している。
喉に何かが詰まったみたいに、息が苦しくなって、じわり、滲む涙を再び目に溜めた。
都合のいい女、だったのかな私。
夏月の次に、手っ取り早く自分を好きだという、女。
優しくされていたのは、そうやって確実に自分のものにするため？
あべの本心はますます見えない。
深読みばかりが脳裏を占領して、爆発しそうな頭の中。
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
