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『…選択肢は二つだよ。』
「え、？」
これは、賭けだ。勝算のない、駆け引きだ。
『夏月ちゃんのことを忘れて私といる、か、私を置いて夏月ちゃんを助けに行く。あべに用意されたのは、この二つだけ。』
選ばれるのは、どちらかなんてわかりきっているのに、こんなことを聞く私は意地が悪い。
それでも、繋ぎ止めておきたかった。
たかが1パーセントしかない可能性に、願いをかけた。もしかしたら、と。
『どっちを選んでも、片方は傷つくってちゃんと理解して…？あべに用意された選択肢には、選ばれない人間がいる、ってこと、なんだから。』
必死に涙を堪える。責めているわけでも、なんでもない。ただ、理解をして欲しかった。選ばれる側、選ばれない側、双方が幸せになる未来は存在しないことを。
『…それで、どちらにすべきか、決まった…？』
足掻いて藻掻いて。みっともなくたって、仕方ないでしょ？
それくらい、君が欲しい。
「…それでも、今は、行かなくちゃいけない…ごめんA。」
がたり、と席を立ち、走り去る彼を目で追いたくはなかった。とうとう堪えていたはずの涙を、零す他なくて、頬を伝い、やがてワンピースの上へと落ちる。
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まのか(プロフ) - もう超超超楽しみに待ってました＾＾ そして今後の展開も楽しみで仕方ありませんｗ 三人とものルートを全部読みたいｗｗｗｗ また正座してまってますｗ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
haruhiro(プロフ) - 初めまして、このお話大好きです！更新ありがとうございます！！嬉しいです！これから読ませていただきます。とっても楽しみです！！ (2020年9月14日 3時) (レス) id: 3aa3111f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年9月14日 0時
