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私はいつも食べる半熟卵の乗ったドリアを頼んで、佐久間くんとあべはピザだったりハンバーグだったり何か色々頼んでいたけれど、気持ちの晴れない私にはどうでもよかった。
いちいち傷ついたり、凹んだりしない。そう決めてはいても、いざ現実であまりにもあべが私の友達を主張するから、流石に傷つかざるを得ない。一人で好きで、一人で傷ついて、一人で泣いているなんて。
あべには一生知られたくないし、一生知らなくていい。
机に並んだお皿か空になった頃、私たちの机から着信音が響く。私のでもない、隣に座る佐久間くんでもない、となると。
「ああ、ごめん俺だ。ちょっと出てくる。」
《行ってらっしゃーい。》
店の外へと足早に出ていくあべを視線で見送る。
くるりと、机に向き合ったら手に温かい感触。
『…佐久間くんなにしてんの。』
《んー、ダメ？》
『…だめ。』
《あべちゃんが好きだから？》
ひゅう、と息を呑んだ。それは私へのトドメの一撃ではないか。
《Aちゃんはわかりにくいようで、意外とわかりやすいよね。》
こんなにも必死に、ひたむきに、包み隠していた想いは、他人にはあっさりと見えてしまうものらしい。
もしかしたら、私が覗き見してしまったから、神様も私の心を佐久間くんに覗き見させたんだ、と馬鹿なことをまた考えてた。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
