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どこへ向かうのかわからないまま、連れてこられたのは学生には持ってこいのイタリアンが食べられるファミレス。ここならお腹いっぱい食べられる、と意気込んでいる佐久間くんがやっと手を離す。
《手ごめんね？でも、》
離れたはずの佐久間くんが再び近づいてきて耳元へと寄る。
《連れ出してほしそうな顔、してたから。》
囁いたのは、可愛い顔でにっこり微笑む悪魔か。
ほわほわと何にも考えてなさそうなのに、実は目ざとい彼には、全てお見通しなのかもしれない。
「ちょ、佐久間なんなの！」
《えー、Aちゃんに会えてテンション上がったっていうかー！》
「意味わかんねえ！」
ごめんごめん、と謝りながらあべを見た後に、私を見ないでほしい。安易にバレてしまうことだけは避けたいんだから、わかっているなら最後まで私と同じように隠し通してよね。
《Aちゃんはこっち！》
と普段ならあべの隣に座るはずが、ちゃっかり佐久間くんの隣に座らされてあべとは向かい合わせになる。
《今日は俺の隣ね？いいよね、あべちゃん？》
「んは、なんで俺に聞くんだよ。」
笑い飛ばさないでほしかった。お前はこっちだよって冗談でいいから、言ってほしかった。
大好きなはずの笑顔が、今は嫌いだ。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
