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「なんだよそれ…。」
『私が断ればいいのに拒まなかった。私があべに浮気を推奨したようなもんだよ。』
「違う、そうじゃない。」
『んーん、違わないの。それにね、一回だけってついてきた理由、きちんとあるの。』
もう、隠し通すことは出来ない。
満ちたら、欠けていくのが月。
満ち足りすぎて、溢れだしそうなほどの心は欠けていかないといけない。
どちらに傾いても、行き先は同じ、地獄行き。
堕ちて行く前に、せめて。
記憶にくらい、残させて。
「A…？」
『私ね、』
口にすれば、戻れない。だけどどっちにしたって戻れない。
『あべのこと、すきだよ。』
自分の口から、出すことがないと思っていた言葉を、やっと君に。
そして、唇に噛み付いた。
「キス、だめ、って、。」
『あべからは、だめ。今のは、私が勝手にしただけ。ごめんね。』
もう気づいてる、スマホがさっきからずっと鳴り止まないことに。ディスプレイに光る、夏月の文字に。
『ほら、鳴ってるよ？』
「今、それどころじゃない…！」
『出てあげないと、怪しまれちゃうよ、ね？』
私のダメ押しに負けたあべはスマホを拾い、床からTシャツも拾ってベランダへと出た。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
