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「…シャワー浴びさせたら、よかった。」
『なに、？』
疲れ果てて、心も体もぐちゃぐちゃに蕩けた頃、あべはそう言った。
「佐久間の匂い、すんだよね。」
『だってそれは、しかたな、っ！』
「は、ガード固。」
ほぼゼロ距離の中、唇が触れそうになってたまらず手で守る。ねえ、本当にどういうつもり？
『なんか、意地悪。』
「俺だって意地悪くらいするよ？」
『あべはこう、優しさの塊、って感じだったのに…』
「優しいほうがいい？」
揺れた瞳、何かを物語っているような。
『そりゃ、女の子は優しいほうが好きなんじゃ…？』
「世間一般論じゃなくて、Aは？」
『私は、たまの意地悪くらいなら、それも、すき、』
口からあっさりと出た好きの言葉は、あべのことがという訳ではないけど、私の中ではそういう意味も含んでる。
「へえ、意地悪、好きなんだ。佐久間にもされた？」
『大介関係ないじゃん…。』
「いーから。教えてよ。」
だから、なんで張り合ってるのってば。
『…優しくする、って言った。』
「ちゃんと優しく抱いたじゃん。何、もっかいやり直そっか？」
ギラリ、と目が怪しく光る。
ここは、どこで、私は、何なんだろう。
あべのものでもない、私はどうしてあべの部屋のベッドに、あべと一緒にいるのだろう。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
