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『ちょっ…！やだっ、』
首筋に触れたのは、あべの唇で、それはちゅう、と吸い付いてくる。
痛みがして、ハッとした時には、そこをべろりと舐め取られていて。
…なんで、痕、付けたりするの。
じわり。
視界が滲んで、あべの服を濡らす。
違和感に気づいたあべが私の顔を覗き込む。
「かわいい、」
その笑った顔が、いつもの優しいあべじゃなくて、大介みたいに雄の顔をしてたから、やっぱり私は何も知らなかったんだって。思い知らされるように、瞳に吸い込まれる。
いよいよ顔が近づいてきた時に、咄嗟に口を手で覆う。
「ちょっと。」
『これ以上は、だめ、ほんとにだめ。戻れなくなる…！』
「…佐久間には、許したくせに。」
『あべには、夏月ちゃんがいるでしょ…！！』
ぐっとあべの胸を押した。引き離された体は、熱くて。本当は、欲しいって、思っている自分が嫌になる。このまま、流されたらよかったのに、なんて。今度は自分の中に住まう悪魔が囁いていた。
『なにが、したいの、』
「俺にもわからない、でも、佐久間がお前の一番なのが、気に入らない。」
それ、どういうことなの…？
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
