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もう、うん、と言う力すら残らなくて、首を縦にひとつだけ振った。
「佐久間のこと好きなの、？」
『わかんない、』
「じゃあなんで…！！」
あべが何に対して怒っているのか、悲しんでいるのか、ちっともわからない。大介のことが好き、だから一緒に居たよ、って言えば納得するの？
傍から見たら修羅場な私たちを学生たちがガヤガヤと騒ぐ声が聞こえる。こんなとこで喧嘩してるのとか見られたら、明日からどんな顔で学校を歩けばいいんだ。
「…来て。」
さすがに周りを気にし始めたあべが私を連れ出したのは、駅裏の古びた公園。ブランコと、小さな滑り台と、ジャングルジムが一つずつあって、あとはベンチがあるだけのそこは誰も来ない、場所だった。
ベンチに座らされて、手は掴まれたまま。
『あべ痛いよ、離して。』
「だめ。A逃げるでしょ。」
がっちりと掴んだまま、抜け出せない手は諦めることにした。頑固なあべに何を言っても聞き入れて貰えないのは知っている。
「佐久間と、その、…シたの？」
さすがにここまで来て、弁明したって埒が明かない。どっちにしたってバレるならタネ明かしくらい自分でしよう。
『シたよ。』
「好きじゃないのに…？」
ぷつん、と私の中の糸が切れる音が聞こえた。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
