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講義室に着くと、やはりあべがいつも座るところに座っていて隣は空けてくれている。そっと歩み寄り、何食わぬ顔で声をかける。
『おはよう。』
「おはよー。ん？」
すんすん、と鼻を鳴らすあべ。
「A、香水変えた？」
ぎくり、とした。まさか会って一秒でその話題に触れられるとは思ってもみなかったのだ。この男、匂いフェチなのか…？
『今日つけてない、よ？朝シャワー浴びてきたから時間なくて…』
「あ、そうなの？」
あながち、言っていることは間違いじゃない。自分の家で、とは言っていないし、朝シャワーを浴びたことは本当だ。
「じゃあこの甘い匂いはシャンプー？いい香りすんね。」
髪を一束だけ手に取り、そこに鼻を近づけるあべ。
予想外の出来事に、硬直してしまう。なにしてんの、と言いたいけれど、言いたくない。
「Aはいっつも女の子らしい香りがするよね。そういうの佐久間が好きそう。」
大介が、という情報よりも、あべはどうなの。
あべは、女の子らしい香りのほうが好き？
それとも自分がつけてるのみたいに爽やかな香りがいい？
知らないことだらけで嫌になる。
一番近くでいたはずなのに、どうしてこんなにもあべのこと知らないの。もっと知りたいのに。
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まのか(プロフ) - もぉぉぉぉぉぉぉ！！最高ですっ！一気に読ませてもらって 仕事の疲れが吹っ飛びました！ｗ更新楽しみにしてますね＾＾ (2020年8月11日 20時) (
レス) id: 496b8676bf (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - すごい面白くてあっという間に読んでしまいました。続きを楽しみに待ってます。 (2020年8月11日 19時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月叶
| 作成日時：2020年8月5日 0時
