検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:29,916 hit

9.N ページ9

「最近、うちの社長がご機嫌で。たまにしか家に帰ってこなくなりましたから、コレでもできたんじゃないかと私、思いまして。」

小指をツイ、と立ててみせる。


「それはもう間違いないよね。」


「…どうでもい〜〜〜けど、まぁ、自宅に連れ込むよりかはマシか…オジサンの恋愛とか間近で見たくねえ」

「だな。それも確かに。」


「…そういうアナタはどうなのよ、翔さん?でしたっけ、」

「あー…。特に、かな。何なら良くないニュースがある」


「あらら。良くないニュース、ね。何なのよそれ。聞かしてもらおうじゃないの」


「なんかニヤニヤしてんのうぜえ。俺が踏み出さねえからって言いたいんだろ」

「あら、分かってんじゃないのアンタ」

「…へいへい、俺はどうせ本命にはモテませんよ」

「さりげにモテアピールしてくるよね」


「…まぁそれで、悪いニュースというか。知らない男が突然押しかけてきて、それからルームシェア?状態なわけよ」

「あら〜…よりによって男。」


「俺はさっさと通報しろって言ってんだけど、悪い人じゃなさそうだからってまだ翔さんの家に入り浸ってんの、マジで嫌だ。俺すら翔さんの家に行ったことねえのに。」


「…お気の毒ネ。突然現れた見ず知らずの他人に先を越されるなんて。」

「本当ね…何してたんだろうね、俺」

「もう入社してからアンタ何年よ?かなり長いこと経ってるじゃないのよ。ドンマイだわ〜」


「言うなって…」


がくりと松本が項垂れる様を見て、常に自信に満ちているこの男にそんな顔をさせる"翔さん"というのが俺は気になった。

10.J→←8.N



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
設定タグ:OS , 12 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Mia. | 作成日時:2019年1月16日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。