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そこには、

“さみしい。なんでこんなにはやく逝っちゃったの?”

“家も、学校も楽しくない。はやく母さんのところにいきたい。”

“母さんに会いたい”


そう殴り書きされてあった。


大貴くんのお母さんは、亡くなったんだ。

そっか・・・


光「何みてるの?」

A「わ、びっくりした・・・寝室は?」

光「んー、全然使った形跡無いんだよね。きれいだったから簡単に掃除するだけで終わっちゃった。ところでそれは?」

A「・・・大貴くんのお母さん、亡くなったみたいですね」


光くんにノートと写真を手渡すと、無言になってノートをとじてしまった。


A「・・・あ、こういう個人情報的なのは見ない方が良いですよね・・・ごめんなさい・・・」

光「まぁ、見ちゃったもんはしょうがないかなぁ・・・なんか、しんみりしちゃったね・・・ここの掃除、はやく終わらしちゃお」

A「っ、はい・・・」


それから光くんに手伝ってもらって、大貴くんの部屋を片付けた。


あと、玄関やトイレなども掃除してるとあっという間に夕方になっちゃって。


___

光「えぇ、もうこんな時間・・・て、なんかいい匂い・・・」

ミタゾノ「アレンジオムライスです」

私たちがリビングにはいると、もうすでに夕飯を大貴くんが口に運んでいた。

大貴「これ・・・母さんのオムライスだ」

光「おいしそ〜・・・」

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作者名:Pao | 作成日時:2020年3月31日 9時

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