第13話 ページ35
「それと、勘違いしないで欲しいんだが…アタシをあのクズ女と一緒にしないで貰えるか?」
そう続け、今度はオリナさんへと視線を向ける。
だけどオリナさんは
そんなの気にしないように、ただニコニコと笑っている。
「…さて、と。おい恵比寿野郎。売られる奴は確定したんだ、さっさと終わらせろ。」
「はいは〜い!それでは、カウントダウンいきますよ〜」
……ユウさんの一言で、総会が終わりのカウントダウンを迎える。
「さ〜ん」
「アンタら………なんてことしてくれたのよ!?」
「いやぁ、そんなこと言われてもさ〜。私は知らないよー?」
「に〜い」
「…もうやめろ、メグ。」
「はぁ?!アンタはこんな奴等のせいで死ぬのよ!?」
「それが……何だよ。」
「い〜ち」
「何だよ、って…自分の命が惜しくないの!?」
「いや、惜しいに決まってる。…だけど、俺は賭けることにしたんだ。」
「賭ける!?一体何に__」
「しゅ〜りょ〜!時間切れでーす。」
「……誰に賭けるか。お前だって、アレ見てただろ?」
「でも……でも…!!」
「きっと、アイツなら……ユウなら、やってくれる。」
…終わった。
最後に、カウントダウンと共に聞こえた三人の会話。
シグレくんが……何を思ったのか、ユウさんに賭けると言い出した。
「今回売却されるのは〜、『ゲッシン シグレ』くんでーす!」
「言うな。言わなくても、皆気づいてるだろ?」
軽快なえべっさんの声に対し、いつものような声色でシグレくんが返す。
そして、シグレくんはユウさんにだけ何かを言い残すと………そこから、一瞬で消えてしまった。
そして、今度はメグさんがユウさんに近づいていった。
その一言は…きっと、全員に聞こえていたと思う。
「絶対に………あの子のこと、助けなさいよ…!!」
「…言われなくても、それはわかってる。」
服のポケットに手を突っ込みながらそう返すと、今度はユウさんもその場から消えた。
そして……メグさんが、その場で泣き崩れていった。
私は結局、そこでも何もしなかった。ただメグさんを見ていることしかできなかった。
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神桜 - 久しぶりの更新 (2019年7月21日 3時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - 体調崩して、暫く更新できないです.... (2019年5月24日 14時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - かほりさん» おぉ...!!ありがとうございました!! (2019年5月23日 13時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - なってますのでではなく載ってますのでです (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - 非公開になってました… すいません 今度の今度はなってますので、、、 (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神桜 | 作成日時:2019年5月11日 21時