part6 ページ28
「…やっほー、ナツメちゃん。」
「オリナ?寝たんじゃなかったのかー?」
夜の探索中。偶然にもオリナに出会う。
......ん?手に何か持ってる?真っ暗だから何も見えな.....
「!!?」
突如、破裂音のような音が響く。
...わかった、彼女は銃を持ってるんだ。右手周辺から、火薬のような匂いがする...
手足が震えて、言うことを聞かない。
なんで、動いてくれないんだろ....?銃かな、銃があるから.....?
「ちょーっと聞いたんだけどさ。『計画』について、ちょっと教えてくれないー?」
......?
計画.....
....もしかして、ユウとの.....
そこで、身の潔白を証明しようと口が勝手に動き出した。
「...あたしも詳しくは本当に知らないんだ。計画のことは知らないんさー!!だっ、だから....
やめてくれええぇぇえぇぇっ......!!」
...こわい。
死ぬことが、怖い。
「そっか…………、じゃあもういいよ!バイバイ!」
......ダメだ。
この人は、結果がどうであっても、最終的に殺すつもりだったんだ。
「ひぃッ......!!!」
反射的に防御体制を取った、その刹那。
体が横に倒れた感覚がした直後、また発砲音。
ふと目を開けると___
「…よぉ、くたばっていい.....なんて、誰が言った?」
「ユウ.....!」
.....やっぱり、ユウだった。
一瞬だけこちらに微笑みかけると、いつの間にかユウはオリナの背後に立っていた。
...手に銃を持ってない限り、どうやら銃を奪った.....のかな?
「いい加減よ、仲良くしよーぜ?なぁ、ユウリイン」
「…」
あのオリナでさえも顔から笑みが消えた。
...きっと彼女もわかっているだろうけど、ユウは本当に強い。
もし敵に回してしまえば、武力面ではかなり不利になってしまう程に戦力を持っている、謎の少女。それが、ユウっていうヒト。
「今はもう諦めな。下手に信用喪失すりゃ、死ぬぜ」
「……はいはい、わかったよー。」
ユウの気迫に押されたのか、それとも諦めたのか。
軽い態度であるものの、何の抵抗もすることなくその場からオリナが去る。
.....あれ、目があつい.....
....
「ンだよナツメ、泣いてんのか?」
「な、なんくるないさー.....ちょっと目に....」
「……大丈夫だ。相手は拳銃だ、お前なら怖いに決まってる。」
少し下から伸びる手に、背中を支えられる。
その手は、少し冷たかった。
だけど...あたしの心は、少しあたたかかった。
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神桜 - 久しぶりの更新 (2019年7月21日 3時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - 体調崩して、暫く更新できないです.... (2019年5月24日 14時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
神桜 - かほりさん» おぉ...!!ありがとうございました!! (2019年5月23日 13時) (レス) id: d3db07a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - なってますのでではなく載ってますのでです (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - 非公開になってました… すいません 今度の今度はなってますので、、、 (2019年5月19日 16時) (レス) id: 5d3fef41b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神桜 | 作成日時:2019年5月11日 21時