復讐。

プロローグ7-病気 ページ7

忌々しいニュースが、また流れた。テレビを消した。

『あの女詐欺師の遺体発見!』なんて。

そんなの、見たくなかった。
正体には気づいていた。

初めて会ったあの日から、
薄々と。気づいていた。

だけど、俺はそのことは言わなかった。
何も。

何も、言わなかった。

……この病室にいて、どれだけ時間が過ぎたのだろうか。

何日?何ヵ月?

両親すら見舞いに来なくて、

唯一、毎日来てくれていたのはコニシコハルと名乗った、あの女詐欺師だった。

けど、コニシが死んでからは俺の病室には看護師とか、そのぐらいしか来なくなった。

…………………
「ぐっ…………!!?」
いきなり、胸が苦しくなる。

痛い。
痛い、痛い、痛い。
もしかして、このまま死ぬのか?
まだ、病名なんてわかってないのに。

死にたくないと願う度に、
死が迫っている。

俺は始めて、このことに恐怖を感じたのだろう。
朝日に冷や汗が照らされる。

どうして、俺が死なないと?

どうして、俺は

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