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柳side
 
日曜日。青学との練習試合の日。
 
望月を臨時マネージャーにすることに成功した俺はいつも以上にやる気に満ちていた。
 
俺の初戦の相手は貞治だが、試合までは まだ時間がある。
 
 
……望月に挨拶しに行くか。
 
 
部室に向かうと、精市が出て行くところだった。
 
入れ違いだったようだ。
 
 
 すれ違ったときの精市の顔が他の女子と接した後よりも穏やかに見えたのはきっと気のせいであろう。
 
 
 
中に入ると、望月がドリンクを作ろうとしているところだった。
 
「おはよう。マネージャー。仕事はもちろんだが、応援も頼むぞ。」
 
俺がそう言うと、
 
『あ、はい。頑張ってくださいね。』
 
そう言って微笑む君。
 
少し赤くなったであろう顔を隠すように足早に部室を立ち去った。
 
 
気づけば、 もうすぐ試合が始まるという時刻だ。
 
 
 
今日の試合は絶対に負けられないな。
 
 
 
 

幸村side
 
青学との練習試合。
 
一戦目は、柳と乾、丸井・ジャッカルのペアと不二・河村ペア が試合をすることになっている。
 
部長として、両方の試合をしっかり見ておかないと。
 
 
 

 
 
 
丸井・ジャッカルのペアが3-3と以外にも苦戦する中、柳は最後の一点を決め、勝利した。
 
柳の今までの試合の中で一番早く勝利したんじゃないかと感じるほどの驚異的な早さだった。
 
 
試合前から、いつも以上に気合いが入っているように見えたけど、何かあったのかな?
 
 
 
いつもと違うことと言えば、臨時マネージャーとして望月さんが来ていることぐらいだと思うけど…まさか柳は望月さんのことが………

 
…………いや、まさかね。
 
 
 
  
今、少しモヤモヤした感じがしたのはきっと気のせいだろう。
 

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作者名:抹茶きなこ餅 | 作成日時:2017年1月30日 17時

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