【テニプリ】冬来たりなば春遠からじ【幸村精市】

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Aside
 
「広…」
 
『そうだね…』
 
私は今、男子テニス部の全国大会決勝の試合を見るべく、彩葉と 東京都立アリーナテニスコート というところにきていた。
 
アリーナテニスコートなるところには初めて来たのだが、広い。とても広い。
 
全国大会の決勝ともなれば、こんなところで試合をするのかと驚いた。
 
『にしても、凄いよね…全国の決勝まで勝ち進むなんて……』
 
「そう？いつものことでしょ。」
 
 
半ば無理やり連れてきた彩葉はうちの男子テニス部のことが嫌いらしく、先ほどからずっと不機嫌だ。
 
 
「はぁ…帰りたい…」

『ほらほら、試合始まるよ！』
 
 
全国大会決勝の舞台が今、幕を開ける。

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