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幸村side
柳が生徒会室に向かってから数分後。
部室で待機していた俺のところに柳が戻ってきた。
「どうだった？」
制服に着替えはじめた柳にそう聞いた。
「あぁ、Aが寝ていた。」
そうか…
あれ？柳って "望月”って呼んでたよね??
今、"A”って…
そんなことを考えている間に
「じゃあ、俺はAと一緒に帰るから、また明日な。」
そう言って帰ろうとした柳を急いで引き止めた。
「待って。 俺も二人と一緒に帰るから。」
＊
「そういえば、柳と望月さんって仲がいいの？」
柳と望月さんは帰り道が逆のはずなのになんで一緒に帰ろうとしていたのだろうと思って聞いた。
「あぁ、そうだ。」
即答か…
『まぁ、や……蓮二とは生徒会で一緒なので。』
ん？
あれ？望月さんも柳のこと名前で呼んでる…？
「…そっか、そうだったね。というか、仲が良くないと帰り道が違うのに一緒に帰ったりしないか。」
両想い…とかなのかな。
『いや、別に特別仲が良いって訳では無いんですけど…』
あ、違うのか。よかった…
でも、柳と言ってることが違う気が……
「？そうなの??」
『はい』
「でも、さっき柳が……」
『あぁ……でもそこまでではないですよ。』
安心して息をつく。
ん？安心して……？何に??
というかさっき よかったって思った…？
あれ…まさか俺………
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作者名：抹茶きなこ餅 | 作成日時：2017年1月30日 17時
