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季節は梅雨に入った6月上旬。
 
放課後の生徒会室で書類に目を通したり、芸術鑑賞会の観劇候補案をまとめたりしていた。
 
外は珍しく晴れ。
 
 
期末テスト対策の勉強で昨日 夜遅くまで起きていたからか、とてつもなく眠い。
 
そんな事もあってか、そこまで多くない仕事なのに全く進まない。
 
 
少しだけ寝ようと思い目を閉じた。
 
 
 
 

柳side
 
練習が終わり、一息つく。
 
 
ずっと生徒会室の電気がついているのが気になっていると、精市が話しかけてきた。
 
 
「柳、生徒会室の明かりがずっとついてるんだけど何か知らないかい?」
 
どうやら精市も同じことを考えていたようだ。
 
 
「俺が様子を見てこようか?」
 
 そう言う精市に

「いや、俺が行こう。俺は生徒会書記だからな。」
 
 
そう言って、望月に何かあったんじゃないかと思い、部室を飛び出して生徒会室へと急いだ。
  
 
  
バンッ!!  と勢いよくドアを開け中に入る。
 
望月のことが心配で仕方なかった。
 
 
望月は……寝ているようだ。
 
 
 
 
揺さぶりながら名前を呼ぶこと数回。
望月は目を覚ました。
 
 





書類を片付けて帰り支度を始めた望月に話しかけた。
 

 
「望月、お前のことを名前で呼んでもいいか?」
 
 
 
『へ?  いいですけど…』
 
 
何故このタイミングで? というような顔をしてるな。
 
 
「急にすまない。なかなか言えなかったんだ。  …それで、A 俺のことも名前で呼んでくれないか?」
 
 
『え…あ……じ、じゃあ…蓮二、君……?』
 
 
「呼び捨てで」
 
 
『蓮二……?』
  
 
照れながら言う君はホントに可愛らしい。


「あぁ、これからもよろしくなA   じゃあ、帰るか。」
 
 
 
それから、俺は制服に着替えて、Aと精市と帰ることになった。

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作者名:抹茶きなこ餅 | 作成日時:2017年1月30日 17時

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